「アイドル」2022-08-13

2022年8月13日 當山日出夫

アイドル
https://www.nhk.jp/p/ts/98L13QPNKX/

明日待子という名前は知っていた。いったいいつごろどうして憶えたのかは、さっぱり印象に残っていない。往年の女優ということで憶えていたかと思う。

見て思ったこととしては、昭和の戦前、戦中の、舞台……ムーラン・ルージュ……とは、こんなものだったのかという印象がある。このあたりは、きちんとした時代考証をふまえたうえで、現代風にアレンジした舞台になっていたのかと思うが。

このドラマの見せどころの一つは、劇中劇、舞台にあると言っていいだろう。

それから、元祖アイドルということで、明日待子をとりあげたことになるが、これは、まさに現代に通じるアイドル論になっているともいえよう。スターではなく、ファンにとって等身大のアイドルである。(このあたりのアイドル論は、現代ではどうなのだろうかという気もしないではないのだが。)

ところで、このドラマの脚本は、八津弘幸。朝ドラ「おちょやん」を書いていた。「おちょやん」でもそうであったと思うのだが、この脚本は見るものの想像力にうったえるところが多い。東京にやってくる前の明日待子がどんな生活をしていたのか、東京でのムーラン・ルージュでの舞台でのアイドル以外の生活はどんなふうだったのか、そして、戦争が終わって彼女はどうやって生きていくことになるのか……これらは、すべて、想像にまかされている。

明日待子を演じていたのが、古川琴音。これが実にうまい。スターとしての上手な歌と踊りではなく、アイドルとしての舞台を見事に演じていたと思う。女優にとっても、アイドルというような役柄で、こんなふうな芝居が出来るチャンスというものは、そう多くはないだろう。

2022年8月12日記

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