『鎌倉殿13人』あれこれ「災いの種」2022-08-23

2022年8月23日 當山日出夫

『鎌倉殿の13人』第32回「災いの種」
https://www.nhk.or.jp/kamakura13/story/32.html

前回は、
やまもも書斎記 2022年8月16日
『鎌倉殿の13人』あれこれ「諦めの悪い男」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2022/08/16/9518010

頼家は死ななかった。頼家がもう死ぬものと思いこんで、おこったのが比企の討伐ということであったはずだが、これは、北条にとっても、あるいは、滅ぼされてしまった比企にとっても、大きな見込み違いということになる。このあたりの経緯を、ちょっとコミカルな感じで描いていた。

ともあれ、比企が亡び、次の鎌倉殿として実朝が登場することになった。そして、その実朝は、この後、非業の最期を迎えることになるのだが、その伏線がこのあたりから張りめぐらされていることになる。

さて、そろそろ九月である。残り三ヶ月である。和田のことを描き、それから、実朝のことを描き、そして、承久の乱ということになるのだろうが、これからどう展開するだろうか。

気になるのは、善児とトウの二人。これは架空の人物のはずだが、この回においても、巧みな演出であった。義時が鎌倉で権力を握るとき、善児とトウの存在は、きわめて重要なものになってきているようだ。これから、どこでどう登場することになるのか、目が離せない。

歴史の結果はわかっているのだが、しかし、そうであるからこそというべきか、このドラマは、次の展開が興味深い。これから、どのような実朝が描かれることになるのか、次回以降を楽しみに見ることにしよう。

2022年8月22日記

追記 2022年8月30日
この続きは、
やまもも書斎記 2022年8月30日
『鎌倉殿の13人』あれこれ「修善寺」
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2022/08/30/9522010