ブラタモリ「下北半島」2022-09-26

2022年9月26日 當山日出夫

ブラタモリ 下北半島

いつものように面白かったのだが、この回は、歴史的側面をちょっと省略しすぎていたような気がしないではない。

地理的な下北半島のなりたち、ヒバのこと、ホタテのこと、それぞれに興味深いことではあった。しかし、この地は、古くからは自然環境の過酷な地域として知られてきたのではなかったろうか。いや、だからこそ、そのような側面にはあえて触れることなく、番組をつくったのだということかもしれない。

青森といっても、古くは、津軽と違っていたと思うが、どうだったろうか。それよりも、下北半島は、戊辰戦争後に斗南藩のおかれたところでもある。それほどに、人間が生きていくうえで、自然環境の厳しい土地というイメージがどうしてもある。

意図的にそのような歴史的側面には言及することなく、豊かな自然にめぐまれた土地ということで描いていたというのは、これはこれで一つの方針だろうと思う。

2022年9月25日記