『鎌倉殿の13人』あれこれ「将軍になった女」2022-12-06

2022年12月6日 當山日出夫

『鎌倉殿の13人』第46回「将軍になった女」
https://www.nhk.or.jp/kamakura13/story/46.html

前回は、
やまもも書斎記 2022年11月29日
『鎌倉殿の13人』あれこれ「八幡宮の階段」
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2022/11/29/9544457

鎌倉は北条のためにあり、その北条は義時そのものである。そして、その義時の権力の傍らにあるのが、三浦ということになるのだろう。

次の鎌倉殿をめぐって鎌倉はおだやかでない。権謀術数のうずまく、政権の中枢である。そのなかで、あくまでも権力を維持し、そして、後鳥羽上皇の朝廷に立ち向かおうとしているのが、義時たちということになる。鎌倉は、義時の意志で動くことになる。

この回でよかったと感じるのが、実衣。このドラマの最初から登場していたが、ここにきて、鎌倉のなかで存在感が摩している。権力のなかでもてあそばれることになった女性と言っていいだろうか。そういえば、りくもそうかもしれない。鎌倉の北条や御家人たちの、男の世界を描きながら、同時に、女性もこのドラマでは丁寧に描いてきたと思う。

ところで、新しい鎌倉殿は、朝廷や源氏とどのような関係になるのか。一度聞いただけではわからない。いや何度聞いても分からないかもしれない。まるで、「天璋院様の御右筆の~~」である。

結局、政子が尼将軍ということになった。ここで政子の活躍となるのかもしれないが、放送回数がもうほとんどない。承久の乱をどう描くことになるのか。残りの放送を楽しみに見ることにしよう。

2022年12月5日記

追記 2022年12月13日
この続きは、
やまもも書斎記 2022年12月13日
『鎌倉殿の13人』あれこれ「ある朝敵、ある演説」
https://yamamomo.asablo.jp/blog/2022/12/13/9547577