『哲学の門前』吉川浩満 ― 2022-12-19
2022年12月19日 當山日出夫

吉川浩満.『哲学の門前』.紀伊國屋書店.2022
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784314011938
吉川浩満の本を読んでおきたいと思って手にした。
哲学の「入門」ではない、「門前」である。これはカフカの「掟の門前」にちなんでのことらしい。(カフカのこの作品は読んでいると思うのだが、残念ながらそう強く印象に残っているということはない。これをきっかけにカフカの短編など読み返してみたいと思う。)
「入門」か「門前」かはともかくとして、本として読んで面白い。なるほど、吉川浩満という人は、このような生き方をしてきて、こんな生活をおくって、こんなふうな勉強があって、いろいろと本を書いているのか。その舞台裏を見せてくれるという意味で(まあ、なんともレベルの低い感想になるのだが)、このような興味で読んで非常に面白い。特に、いわゆる在野の人、大学や研究機関に属さない立場で、著作にはげむ人の一人として、このような生き方もあるのかと、その著書の背景にあるものを理解するうえで、とても面白い。
また、山本貴光との交流のことなど、このような友人に恵まれて、仕事ができるのかと、ちょっとうらやましくもある。(なお、吉川浩満と山本貴光は、慶應SFCの第一期生ということになる。)
しかし、読みながら、いろいろと考えるところがある。ニューヨークに行ったときのこととか、読書会でのこととか、このようなことをきっかけにして、思考を深めていくならば、まさにそれは哲学と言えるだろう。
2022年12月10日記
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784314011938
吉川浩満の本を読んでおきたいと思って手にした。
哲学の「入門」ではない、「門前」である。これはカフカの「掟の門前」にちなんでのことらしい。(カフカのこの作品は読んでいると思うのだが、残念ながらそう強く印象に残っているということはない。これをきっかけにカフカの短編など読み返してみたいと思う。)
「入門」か「門前」かはともかくとして、本として読んで面白い。なるほど、吉川浩満という人は、このような生き方をしてきて、こんな生活をおくって、こんなふうな勉強があって、いろいろと本を書いているのか。その舞台裏を見せてくれるという意味で(まあ、なんともレベルの低い感想になるのだが)、このような興味で読んで非常に面白い。特に、いわゆる在野の人、大学や研究機関に属さない立場で、著作にはげむ人の一人として、このような生き方もあるのかと、その著書の背景にあるものを理解するうえで、とても面白い。
また、山本貴光との交流のことなど、このような友人に恵まれて、仕事ができるのかと、ちょっとうらやましくもある。(なお、吉川浩満と山本貴光は、慶應SFCの第一期生ということになる。)
しかし、読みながら、いろいろと考えるところがある。ニューヨークに行ったときのこととか、読書会でのこととか、このようなことをきっかけにして、思考を深めていくならば、まさにそれは哲学と言えるだろう。
2022年12月10日記
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