映像の世紀バタフライエフェクト「戦場の女たち」2022-12-22

2022年12月22日 當山日出夫

映像の世紀バタフライエフェクト 戦場の女たち

「戦場の女たち」のタイトルを見てまず連想するのは、『戦争は女の顔をしていない』であろう。この本は読んだ。女性の証言から見えてくる戦場というものは、男性の視点とは違っている。非常に感銘をうけて読んだことを思い出す。

それから、近年話題になった本としては、『同志少女よ的を撃て』がある。これも読んでいる。

第二次世界大戦のときに活躍した、女性狙撃兵、また戦闘機搭乗員。ソ連軍であれ、ドイツ軍であれ、あるいは、連合国側であれ、多くの女性が戦争でたたかった。この回の放送から伝わってくるのは、戦争に加わる純粋な気持ちというものかもしれないと感じるところがあった。これを男性の視点から語るなら、戦争の是非は無論のこと、時の国際情勢や民族の問題などが、さまざまにからんでくることになるだろう。しかし、女性の視点から語られる戦争は、純粋な戦争……このような概念があるとしてなのだが……であると感じる。

思うことなのだが、戦争における女性を描くとなると、女性らしさというものが、逆説的に表面に出てくることになるかとも思う。戦争に男性も女性もないとは言うことができよう。だが、その中にあってあえて女性の視点を持ち込もうとすると、いわゆる女性らしさというものが、前面に出てくるということもある。(ここでは、今言われている性の多様性というような議論が出てこない。)

女性の視点から見た戦争、これはこれからのあるいは今の戦争を考えるうえで、非常に重要なポイントになることは間違いない。

2022年12月21日記

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