『舞いあがれ!』あれこれ「向かい風の中で」2022-12-29

2022年12月29日 當山日出夫

『舞いあがれ』第13週「向かい風の中で」
https://www.nhk.or.jp/maiagare/movie/week13/

年末なので、水曜日までの放送である。この週は、東大阪の岩倉の会社が舞台だった。

就職までの間、舞は、岩倉の工場を手伝うことになる。会社は経営が厳しい。リーマンショックのせいである。その会社で、舞は、パート社員が辞めたあとの、梱包の仕事をする。父親が胃潰瘍で入院するということになる。

この週では飛行機のことはほとんど出てきていない。東大阪の町工場の苦境を描いていた。このドラマは、舞のパイロットになる過程を描きながら、その当時の人びとの暮らしとして、五島の生活を描き、また、東大阪の町工場のことを描いている。

すぐにパイロットの仕事に就くことのできなかった舞であるが、しかし、確実に成長していっている。朝ドラは、女性を主人公とする教養小説ドラマであると言ってしまえばそれまでなのだが、特にこのドラマでは、舞の成長の過程を丁寧に描いている。週の終わりのところで、パイロットの仕事は、リレーのアンカーであると、父親に語っていた。このあたりは、これから、舞がパイロットになるにあたっての伏線になっているのだろうと思う。

ところで、見ていて気づいたことなのだが……どうでもいいことなのだが……工場の笠巻の眼鏡は、本当の眼鏡になっている。普通、ドラマでは、眼鏡はレンズになっていないことが多い。ちなみに、先日終了した、夕方放送の「ひまわり」では、藤村志保が、老眼鏡を使っていたのに気づいた。

さて、次週はお正月明けである。岩倉の会社をめぐって物語は展開するようだ。来年も続きを楽しみに見ることにしよう。

2022年12月28日記