ザ・バックヤード「黎明館」2023-04-14

2023年4月14日 當山日出夫

ザ・バックヤード 黎明館

鹿児島には、昔行ったことがある。たしか、国語学会のときだったかと思う。その時、黎明館にも行った。その時に感じたこととしては、新しいコンセプトの博物館だなと思ったのを覚えている。今から、何十年も前の話になるが。

歴史のみならず、民族、美術、自然史と総合的な博物館である。(近年ではこのような博物館も増えてきたかと思う。例えば、琵琶湖博物館などそうかもしれない。)

鹿児島で記憶に残っているのは、やはり城山。朝早い時間に歩いて行ってみたのだが、西郷隆盛にかかわる遺跡はきれいに掃除して花がたむけてあった。たぶん、有志のひとがやっているのだろうが、これは心にのこる。

ところで、番組であるが、印象的なのは、資料の収集を今でも続けていること。史料を刊行して、それを関係先に、無償で配布しているという。なかなかこれは出来ることではない。自分たちの土地の歴史をどう語り継ぐか、人びとの協力があってできることである。これは、是非とも続けてもらいたい。

それから、貴重だと思ったのが、民俗資料の調査カード。この実物がきちんと保存されていること。これは、非常に重要なことだと感じる。(たぶん、将来的には、調査カードのデジタル化保存ということも課題になってくるだろうとは思うが。)

これから先、もし鹿児島に行くことがあったら、再び訪れてみたいところである。

2023年4月13日記