『らんまん』あれこれ「ジョウロウホトトギス」2023-04-23

2023年4月23日 當山日出夫

『らんまん』第3週「ジョウロウホトトギス」

万太郎は東京に出ることになる。そこで寿恵子と出会う。これはドラマの約束、あるいは、運命である。

大きくなった万太郎は、植物に熱心である。家業のことはほとんどかりみない。東京で博覧会に行くことにしたのも、東京に行って、植物の先生に会うためということになる。ここで、万太郎は、植物分類学という学問と出会う。

しかし、万太郎には土佐の峰屋がある。そこの当主としての立場がある。それを万太郎も分かっている。また、竹雄もそう思っている。このあたり、竹雄が、万太郎の気持ちの変化とどう関わっていくというあたりも、このドラマのこれからの見どころかもしれない。

ところで、明治の初めごろの話しである。土佐から東京に行くのは、大変である。まだ、鉄道が開通していない。船旅ということになる。

そういえば、土佐を舞台にした小説では、宮尾登美子のものをかなり読んだことがある。鉄道で結ばれるまで、土佐から、東京や京大阪に行くのは、基本的に船である。

このドラマ、かなりコストをかけて作っていると感じるところがある。博覧会の会場付近の描写、特に露天がたちならぶあたり、かなりリアルな作りであった。さらには、大道芸まで登場していた。(これは別に無くてもドラマの進行にはさしさわりないところだと思うが。)

さて、これから土佐で万太郎の植物研究はどうなっていくのだろうか。峰屋はどうなるのか。再び東京に行くのは、いつのことになるだろうか。これからの展開を楽しみに見ることにしよう。

2023年4月22日記