『らんまん』あれこれ「コオロギラン」2023-07-23

2023年7月23日 當山日出夫

『らんまん』第16週「コオロギラン」

朝ドラという枠のなかでということではあるが、このドラマは、学問というものをきちんと描いていると感じるところがある。

たしかに競争の世界である。これは、明治のはじめのころの東京大学であったも、あるいは、現代であったも変わらないだろう。現代では、雑誌の掲載日が厳格になっている分、その競争はより激化しているともいえるだろうか。

そのなかにあって、藤丸は自分の道を探すことになる。これも一つの生き方である。

ただ、学問の世界は、競争だけではないということも言っておく必要があるかもしれない。知ること自体の楽しさ、研究の方法論の面白さ、という部分もある。研究の成果だけをもとめているわけではない。ただ、それだけをもとめているのならば、世の中の多くの研究者は、落伍者になってしまう。そうではなく、学問的思考、研究自体の楽しさという側面があることを忘れてはならないと思う。

たまたま、万太郎、牧野富太郎は、植物が好きでたまらないという人間であり、植物学の方法論も身につけることができた。また、発表の場も得ることができた。これは幸運というべきである。また、それが近代という時代、日本の植物学の黎明期だったからこそ、そのような仕事ができたというところもある。

植物が好きであるということに一生をかけた人生として、牧野富太郎の人生はあるのだろうと思っている。

次週、いよいよムジナモのことが出てくるようだ。楽しみに見ることにしよう。

2023年7月22日記

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