「陰陽師・安倍晴明〜平安京のヒーローはこうして誕生した〜」 ― 2024-02-04
2024年2月4日 當山日出夫
英雄たちの選択 陰陽師・安倍晴明〜平安京のヒーローはこうして誕生した〜
再放送である。たぶん、『光る君へ』で安倍晴明が登場するのに合わせてのことになるのだろう。
私が見ていて一番興味深かったのは、京都の歴彩館の収蔵庫。(非常にマニアックな趣味かもしれないが。)閲覧していたのは、「若杉家文書」。それから、「占事略決」も面白かった。
「大刀契」のことがテレビで語られることは希なことかもしれない。それに安倍晴明がかかわっていたということは、これはこれで面白い。
「禹歩」は、知ってはいることなのだが、昔の人は面倒くさいことをしたものだという気もする。
「泰山府君祭」のことは、古典文学でよく知られていることだと思う。ただ、私は、学生のころから、「たいざんぶくん」と読み慣れてきている。
平安神宮での「追儺」は知らなかった。NHKの関西のローカルニュースでも、見たことがない。「追儺」は、昔、中学生のとき、『徒然草』を国語の授業で読んだときに憶えたことばだったかと思う。
足利義満が、直筆の文書で泰山府君祭のことを記しているのも、興味深かった。
安倍晴明を祖として土御門家になる。この家は、私の知識では、陰陽道の家であり、暦を司っていた家でもある。その仕事として、日時勘文のようなことで、ことこまかに貴族たちの日常生活を規定することにもなった。
なるほどそうかなと思ったのは、明治になって、大久保利通にとって土御門家が邪魔だった……ということ。本当にそうなのかどうかは分からないのだが、明治になって、暦が新しくなり、近代化を進めるなかで土御門家という存在は、無用のものになっていっただろうとは思うが、どうなのだろうか。
私にとって陰陽師というのは、やはり『今昔物語集』のイメージが強い。式神をつかいこなす、不気味な存在である。
現代のサブカルチャーのなかでの安倍晴明についてはよく知らない。たぶん、今の若い人にとって安倍晴明というのは、平安朝に活躍したヒーローということなのかとは思うのだが。これもまた時代の流れである。
2024年2月2日記
英雄たちの選択 陰陽師・安倍晴明〜平安京のヒーローはこうして誕生した〜
再放送である。たぶん、『光る君へ』で安倍晴明が登場するのに合わせてのことになるのだろう。
私が見ていて一番興味深かったのは、京都の歴彩館の収蔵庫。(非常にマニアックな趣味かもしれないが。)閲覧していたのは、「若杉家文書」。それから、「占事略決」も面白かった。
「大刀契」のことがテレビで語られることは希なことかもしれない。それに安倍晴明がかかわっていたということは、これはこれで面白い。
「禹歩」は、知ってはいることなのだが、昔の人は面倒くさいことをしたものだという気もする。
「泰山府君祭」のことは、古典文学でよく知られていることだと思う。ただ、私は、学生のころから、「たいざんぶくん」と読み慣れてきている。
平安神宮での「追儺」は知らなかった。NHKの関西のローカルニュースでも、見たことがない。「追儺」は、昔、中学生のとき、『徒然草』を国語の授業で読んだときに憶えたことばだったかと思う。
足利義満が、直筆の文書で泰山府君祭のことを記しているのも、興味深かった。
安倍晴明を祖として土御門家になる。この家は、私の知識では、陰陽道の家であり、暦を司っていた家でもある。その仕事として、日時勘文のようなことで、ことこまかに貴族たちの日常生活を規定することにもなった。
なるほどそうかなと思ったのは、明治になって、大久保利通にとって土御門家が邪魔だった……ということ。本当にそうなのかどうかは分からないのだが、明治になって、暦が新しくなり、近代化を進めるなかで土御門家という存在は、無用のものになっていっただろうとは思うが、どうなのだろうか。
私にとって陰陽師というのは、やはり『今昔物語集』のイメージが強い。式神をつかいこなす、不気味な存在である。
現代のサブカルチャーのなかでの安倍晴明についてはよく知らない。たぶん、今の若い人にとって安倍晴明というのは、平安朝に活躍したヒーローということなのかとは思うのだが。これもまた時代の流れである。
2024年2月2日記
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://yamamomo.asablo.jp/blog/2024/02/04/9656307/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。