「ローティ“偶然性・アイロニー・連帯” (1)近代哲学を葬り去った男」2024-02-10

2024年2月10日 當山日出夫

100分de名著 ローティ“偶然性・アイロニー・連帯” (1)近代哲学を葬り去った男

『偶然性・アイロニー・連帯』は、買った。隠居して好きな本でも読んで暮らしたいと思っている身である。もう出かけることは基本的にない。ちょっと高めの本だったが、買って読むことにした。

だが、読み始める前に放送が始まってしまった。録画してあったのを見た。

哲学の分野には疎いので、ローティーという名前は知らなかったというのが正直なところである。近代哲学を否定したということなのだが、だが、番組(第一回)を見た限りでは、そんなに変なことを言っていたとは思えない。

おそらく、現在の知見では、この世界の成り立ちを考えるのには、宇宙物理学というような分野のことになるのだろうし、人間とは何かを考えるとき、究極的には遺伝子と脳のことに帰着することになる。これは、二一世紀の我々のもはや常識的なものの考え方と言っていいだろう。少なくとも私はそう思っている。

また、ことばができることによって、世界の見方が変わることになる、これもそう目新しいことではない。ことばは世界を分節するものであるというのは、古くからの構造主義言語学の考え方でもある。

番組の中で、色をどう認識するかということに触れた箇所があったが、これも色彩学においては、常識的な見解である。ウィトゲンシュタインのことを思い出す。

では、このような現代にあって、ことばとはなんであり、それが人びとの生き方どどうかかわることになるのか。次回以降を見ることにしよう。いや、その前に本を読んでしまおうかと思う。(読みたい本がたくさんたまっているのだが。)

2024年2月9日記

偉人の年収「初代内閣総理大臣 伊藤博文」2024-02-10

2024年2月10日 當山日出夫

偉人の年収 How much? 初代内閣総理大臣 伊藤博文

伊藤博文は、幕末を舞台にしたドラマでは登場する。大河ドラマでも何度か出てきていると思う。それから記憶にあるのは、『坂の上の雲』のドラマ化である。このドラマの伊藤博文は、憂国の政治家でかっこよかった。

伊藤博文については、断片的な知識があるだけで、トータルでその人生をたどったいうことはなかった。松下村塾で学んだこと、留学したこと、初代内閣総理大臣であったこと、などである。

この番組の作り方についてはいろいろと批判的に見ることもできよう。

明治憲法を、近代的な立憲君主制の憲法とみるか、あるいは、帝国主義的な人民抑圧の制度と見るか、別れるかもしれない。これは、その時代にあって、世界の大きな流れからするならば、十分に近代的な憲法であり、近代の日本の基礎を作ったということで、これはこれとして一つの歴史の見方であると思う。

ハルビンで暗殺されているのだが、安重根の名前は出していなかった。ここは、名前ぐらいは出しておいてよかったのではないかと思うが、どうだろうか。

それから、伊藤博文の妻の梅子の生いたちなどについても言及があるとよかったかと思う。

2024年2月9日記