「中国 がん専門病院 路地裏の貸し台所」 ― 2024-06-25
2024年6月25日 當山日出夫
ドキュメント72時間 中国 がん専門病院 路地裏の貸し台所
ヒューマンドラマとして見ることもできるのだが、それよりも今の中国のある一面を描いたドキュメンタリーとして興味深いところがいくつかああった。
まず、中国の医療制度。日本では、入院患者自身はもちろん、付き添いの人をふくめて、こんなふうに料理を作ることは考えられない。せいぜい、病院内のコンビニを利用するぐらいである。これも、昔の日本では入院患者が自炊することもあったのだが。
がんになっても、日本で保険適用の標準治療を選べば、そんなに負担は大きくない。また、がん保険にはいっていれば、かかった費用のほとんどはまかなえる。中国だと、がんになると高額の治療費がかかり貧乏になってしまう。(はたして、中国は本当に豊かになったというべきなのか。)
冒頭近くのところで、使用料金を現金で払っていた。中国というと、いわゆるキャッシュレスの進んだ国として認識されていると思うのだが、まだ現金を使う人びとがいるということになる。中国でも地域によるということなのだろうか。
台所は基本的に電磁調理器になっているのだが、一部では練炭を使っていた。練炭は、昔我が家でも使っていたが、ここ数十年見たことがない。中国では都市部であっても、今でも現役で使っているらしい。安全のためには電磁調理器の方がいいとは思う。
入院している男性、おそらく五〇~六〇才ぐらいだろうか、字が読めないと言っていた。これには正直言って驚いた。今の共産党の中国になってから生まれ育ったのだろうが、中国の教育政策はどうなっていたのだろう。また、今の中国での識字率……少数言語についても、また、普通話をふくめて……は、どうなのだろう。
親が入院して中学校をやめたという少女がいた。貧乏になったせいである。いったい中国の教育や社会福祉の制度はどうなっているのだろうか。
日本で報道などで中国のことが出てくると、習近平のこととか、不動産不況のこととか、あるいは、日本にやってきて迷惑行為をする旅行者のこととか……である。この番組に出てきたような中国の人びとの生活、その多くは、農民工、出稼ぎ労働者がどんなものなのか、知ることのできる番組があってもいいと思う。
2024年6月23日記
ドキュメント72時間 中国 がん専門病院 路地裏の貸し台所
ヒューマンドラマとして見ることもできるのだが、それよりも今の中国のある一面を描いたドキュメンタリーとして興味深いところがいくつかああった。
まず、中国の医療制度。日本では、入院患者自身はもちろん、付き添いの人をふくめて、こんなふうに料理を作ることは考えられない。せいぜい、病院内のコンビニを利用するぐらいである。これも、昔の日本では入院患者が自炊することもあったのだが。
がんになっても、日本で保険適用の標準治療を選べば、そんなに負担は大きくない。また、がん保険にはいっていれば、かかった費用のほとんどはまかなえる。中国だと、がんになると高額の治療費がかかり貧乏になってしまう。(はたして、中国は本当に豊かになったというべきなのか。)
冒頭近くのところで、使用料金を現金で払っていた。中国というと、いわゆるキャッシュレスの進んだ国として認識されていると思うのだが、まだ現金を使う人びとがいるということになる。中国でも地域によるということなのだろうか。
台所は基本的に電磁調理器になっているのだが、一部では練炭を使っていた。練炭は、昔我が家でも使っていたが、ここ数十年見たことがない。中国では都市部であっても、今でも現役で使っているらしい。安全のためには電磁調理器の方がいいとは思う。
入院している男性、おそらく五〇~六〇才ぐらいだろうか、字が読めないと言っていた。これには正直言って驚いた。今の共産党の中国になってから生まれ育ったのだろうが、中国の教育政策はどうなっていたのだろう。また、今の中国での識字率……少数言語についても、また、普通話をふくめて……は、どうなのだろう。
親が入院して中学校をやめたという少女がいた。貧乏になったせいである。いったい中国の教育や社会福祉の制度はどうなっているのだろうか。
日本で報道などで中国のことが出てくると、習近平のこととか、不動産不況のこととか、あるいは、日本にやってきて迷惑行為をする旅行者のこととか……である。この番組に出てきたような中国の人びとの生活、その多くは、農民工、出稼ぎ労働者がどんなものなのか、知ることのできる番組があってもいいと思う。
2024年6月23日記
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