「ヒューマンエイジ 人間の時代 第3集・食の欲望 80億人の未来は」2024-06-25

2024年6月25日 當山日出夫

NHKスペシャル ヒューマンエイジ 人間の時代 第3集・食の欲望 80億人の未来は

ではどうすればいいのだろうか。

少なくとも次のことは言えそうである。

第一に、地球上の人類の数は中長期的には減少していく可能性が高い。特に、先進国、それから、今のグローバルサウス、中国などでも、将来的には人口減少ということになるにだろう。このとき、どのような地域でどのような生活のスタイル、特に食べることに限らず、衣食住全般にわたって、どのような暮らし方をすることになるのだろうか、ということがある。おそらく、国民、民族という枠組みは残るだろうし、それらの間の分業と交易の上になりたつものを考えることになるだろう。そのうえで、持続可能性はどうあるべきか考えることになる。ただ、昔にもどせばいいということにはならないにちがいない。

第二に、世界規模で進む階層格差がある。一部の富裕層とその他の人びと、中間層以下の多くの人びと、また貧しい人びとになると予測できる。このような時代にあって、人びとの暮らし方はどう変わっていくだろうか。貧しいからこそ、食の単一化に頼るという悪循環から、抜け出すのは簡単ではないかもしれない。また、一方で、そのことをビジネスにして富をきずく人たちがいるにちがいない。

食べることに限らずに、ライフスタイルの変革、人びとの意識のもちよう、というあたりに期待するしかないのかもしれない。

貧乏人ほど太っている、というのかかなり以前から言われてきたことである。やせた貧乏人は昔のことである。まず、手をつけるのは、ここの部分だろうか。

番組であつかっていたのは、トウモロコシと大豆であった。その他には、小麦とか米のこともあるだろう。単一の農作物それも単一品種に依存するということは、不慮の病害虫とか自然災害、気候変動に脆弱であることになる。このリスクは、強調されてもいいだろう。

食糧問題と戦争ということでは、米軍のレーションのことは興味深い。(これは、「映像の世紀バタフライエフェクト」であつかえないだろうか。)なお、米軍のレーションのことは、北杜夫の「青春記」で出てきたと記憶するが、どうだったろうか。

それからこの番組では語っていなかったこととしては、飽食の時代と言われながらも、世界規模で見れば、多くの飢餓が存在する。気候変動、紛争などによって、まともに食糧を得られない人びとが少なからずいることも事実である。一方、日本国内で問題になることとして、食品ロスのことがある。このあたりのことから、どうにかしないといけないと思うのだが、さて、どうすればいいのだろうか。

2024年6月21日記

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