「古代メキシコ「いけにえ」3000年の謎 〜死と生のふしぎな世界〜」2024-09-12

2024年9月12日 當山日出夫

ダークサイドミステリー 古代メキシコ「いけにえ」3000年の謎 〜死と生のふしぎな世界〜

しばらく前の放送で、録画してあったのをようやく見た。

NHKもいろんな番組を作るが、これはどうなのだろうかなあ、と思うところがないではない。そもそも、メソアメリカ文明について、どれほど具体的な史料が残っているのだろうか、ということを考える。どういう史料があるから、このように考えることができる、というところを完全に飛ばしてしまっているので、どこまで信用して見ていいのか、分からない。(だからといって、完全にガセネタということもないのだろうとは思うが。)

宗教というものを、贈与論から説明するのは、どうなのだろうか。また、現在の宗教学において、エリアーデのことは、専門家はどう評価しているのだろうか。このあたりのことも気になる。

とはいえ、最後の方で言っていたこと……現代社会は、死を隠蔽している、戦争などの大量虐殺もそこに起因するところがある、このような指摘については、なるほどそう考えてみることもできるかと、思うところがある。動物などの生命を犠牲にする、いけにえの儀式は、そこに生と死が凝縮されているが故に、その場にいる人びとの連帯感を高めることになる、ということも、そうかなと思うところがある。

遺跡で発掘された大量の頭蓋骨や人体の骨は、たしかにいけにえの儀式がおこなわれたことを意味するにちがいないが、その解釈については、いろいろ考えることができるだろうと思う。現代なら、遺骨のDNA解析によって、どのような人びとが犠牲になったのか分かるはずだが、さてどうなのだろうかと思う。

2024年9月10日記

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