「香港を諦めない 雨傘運動から10年」2024-10-04

2024年10月4日 當山日出夫

BS世界のドキュメンタリー 「香港を諦めない 雨傘運動から10年」

HONG KONG IS NOT CHINA 香港の民主化運動の映像を見るとき、この文言を目にする。香港は、香港に住む人たちのものである。

このごろ、日本でもあまり香港のことは、ニュースにならなくなっているように感じる。ある意味では、国家安全維持法によって、表面的には香港が安定しているように見える、ということなのかもしれない。その実は、徹底的な中国共産党による弾圧、ということなのであろうが。

中国政府は、あきらかに国際的にウソをついたことになる。香港の返還のとき、その自治は約束されてはずである。それを強行にくつがえそうとしているのは、それだけ、香港における民主化運動が怖いということなのかもしれない。

そうはいっても、タテマエ上は、中国からは距離をとったところに香港はある。そこで暮らしている人たちは、いったい何を思っているのだろうか。また、今の中国にとって、香港はどんな存在なのだろうか。

冷めた見方をすることになるのかもしれないが、中国政府としてみれば、香港を弾圧することはあっても、かつての天安門事件のような騒ぎにしたくはない、そのギリギリの手前のところでとどまっているようにも思える。軍隊を動員してデモを鎮圧するということまではしない。少なくとも、表だって死者が出るようなことはしていない。もし、天安門事件の再来のようなことになれば、それをきっかけに国際社会のなかで中国の地位は失墜するはずである。そうなったら、自暴自棄的に何をしでかすかわからない。だが、これもこれからの情勢でどうなるか分からないという不安もある。

2024年10月2日記

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