「安克昌“心の傷を癒すということ” (2)さまざまな「心の傷」を見つめる」 ― 2025-01-17
2025年1月17日 當山日出夫
100分de名著 安克昌“心の傷を癒すということ” (2)さまざまな「心の傷」を見つめる
録画を見たのだが、たまたまであるが、この放送のとき、宮﨑で地震があって、津波注意報の画面がずっと表示されていた。
この回で語っていたことは、三つ。
一つには、PTSDということの定義について。どのような症状があるのか、という精神医学の立場からの解説。
二つには、喪失感ということ。大切な人をなくした喪失感を人はどう感じるかということ。
三つには、安克昌が感じた、リアル病という感覚。自分の体験したこととは隔絶した、安穏な生活について感じる様々な複雑な気持ち。
おそらく、災害……自然災害のみならず戦争などをふくめて考えてもいいと思うが……これらのことは、多くの人びとが経験することになるはずである。それらを、今の社会では、心の傷、心のケア、ということでひとくくりに考えてしまいがちである。だが、ここは、精神医学の観点から、冷静に考えるという視点も重要である。なにか事件があったら、すぐに、心のケア、ということばをニュースなどで目にするようになっているが、それが不必要とは思わないが、定義や使い方については、慎重であった方がいいかと思う次第である。
2025年1月15日記
100分de名著 安克昌“心の傷を癒すということ” (2)さまざまな「心の傷」を見つめる
録画を見たのだが、たまたまであるが、この放送のとき、宮﨑で地震があって、津波注意報の画面がずっと表示されていた。
この回で語っていたことは、三つ。
一つには、PTSDということの定義について。どのような症状があるのか、という精神医学の立場からの解説。
二つには、喪失感ということ。大切な人をなくした喪失感を人はどう感じるかということ。
三つには、安克昌が感じた、リアル病という感覚。自分の体験したこととは隔絶した、安穏な生活について感じる様々な複雑な気持ち。
おそらく、災害……自然災害のみならず戦争などをふくめて考えてもいいと思うが……これらのことは、多くの人びとが経験することになるはずである。それらを、今の社会では、心の傷、心のケア、ということでひとくくりに考えてしまいがちである。だが、ここは、精神医学の観点から、冷静に考えるという視点も重要である。なにか事件があったら、すぐに、心のケア、ということばをニュースなどで目にするようになっているが、それが不必要とは思わないが、定義や使い方については、慎重であった方がいいかと思う次第である。
2025年1月15日記
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