ウチのどうぶつえん「むずかしい問題」2025-02-19

2025年2月19日 當山日出夫

ウチのどうぶつえん むずかしい問題

マンドリルの問題は、特にマンドリルに限ったことではないだろう。群れを作り、オスがボスとなって多数のメスをしたがえている……という生活をする動物たちにとっては、共通する問題であるかと思う。群れに入れてもらえない、はじかれたオスは、自然の状態では一人で生きていくことになるかと思っているが、動物園で完全に孤立した住居を、そのために用意するのは、なかなか大変だろう。ただ、国内の動物園で飼育されている動物たちの血統を、きちんと管理するということは、これからの動物園にとって必要なことであるにちがいない。

密輸された動物たちを、動物園や水族館で飼育しているというのは、たしか、「ザ・バックヤード」でも見たことがあるかと憶えている。このような生きものは、その野生での状態が分からないものが多いだろうから、どうやって飼育すべきかということが、まず経験知がない。それをどうにかしなければならないことも、また、動物園や水族館の仕事と理解しておくべきだろう。動物園や水族館の、一般には見えないところで、このような仕事が行われているということは、知られていいことだと、私は思う。(だが、そう大々的に広報するようなことではないけれど。)

県が業者と契約を更新ができなかったということで、閉まってしまう水族館があるということは、始めて知った。それぞれの水族館が、どのような運営の仕方をされているのか、細かに見ていけば、多様な問題があるのかと思う。マリホ水族館のHPは今でも残っているが、閉館のお知らせだけになっている。各地の動物園や水族館の経営が、どうなっているのか、これはこれとして重要な問題であるにちがいない。ただ、この水族館にいた魚たちが、他の水族館に無事に引っ越しすることになったということは、少しは安心することである。

2025年2月2日記

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