フロンティア「ゴールド・ハンターズ 未知の金脈を掘り当てろ」 ― 2025-02-19
2025年2月19日 當山日出夫
フロンティア ゴールド・ハンターズ 未知の金脈を掘り当てろ
金の採掘をめぐる世界の最前線の動き、ということである。
日本の金というと、佐渡金山になる。しかし、ここを紹介する意味はあったのだろうか。当時の金山の採掘の様子を再現してみても、それだけでは、ほとんど意味がない。採掘や精練の技術やコストとを、考えなければならない。しかし、このところについては、ほとんどふれることがなかった。コスト削減のためには、現場の労働者が、どれほど過酷な労働を強いられたか、という話しにならざるをえないと思うが、そうすると、佐渡金山をめぐって韓国とまた悶着がおこりそうである・・・
ただ、佐渡については、ここは江戸時代は天領であったので、この島の生活や統治はどんなだったかということは、歴史的に面白いことがあるはずである。また、近代以降の佐渡金山は、たしか三菱が関与していたはずだが、その歴史も興味のあるところである。江戸時代から近代にかけての、日本の金や銀をめぐっては、海外との関連で、ダイナミックな歴史が描けるだろう。
要するに、コストの問題だということは、なんとなく分かる。オーストラリアの露天掘りは、豪快である。これは、コストを下げるために、このような豪快な採掘方法をとり、また、製錬技術の発達によって、採掘が続けられているということになる。しかし、これも、将来的には限界があるらしい。
金属探知機で探す、地面に震動を与えてそのデータから地下の3DCGを作る、衛星画像を解析する……かなり素朴な方法から、デジタル技術を駆使したハイテクな方法まで、いろんな方法をつかって、まあ、現代の「山師」というべき人たちが、いることになる。たしかに、実際に山を見つけることができれば、その儲けは莫大だろう。
技術の進歩もある。さりげなくペタバイトのデータと言っていたが、今では、このような分量のデータでも、あつかえるようにコンピュータ関連の技術が進歩したことになる。むかし、私が、パソコンを使い始めたころ、キロバイトか、せいぜい、メガバイトぐらいまでの容量で考えるしかなかったことを思えば、すごいことである。
たしか日本でも、すこし前のことになるが、海底に大量の金が眠っている、これを採掘することができたら……ということが、ニュースになったと記憶しているが、これも、結局はコストを考えると現実的ではなかったということになるらしい。(しかし、もし、低コストで金を手に入れる技術が開発されれば、また、話しはちがってくる可能性がある。)
番組のなかで一番面白かったのは、どうやって地球に金がやってきて、金鉱脈が形成されたのかの説明。この方面については、まったく予備知識がないので、ふ~ん、そういうものなのか、と思って見ているしかなかったのだが、金について知ることは、宇宙の星の成立と終わりについて知ることにつながる、というのは面白かった。あるいは、専門家の目から見れば、また違った評価になるのかとも思うけれど。
2025年2月14日記
フロンティア ゴールド・ハンターズ 未知の金脈を掘り当てろ
金の採掘をめぐる世界の最前線の動き、ということである。
日本の金というと、佐渡金山になる。しかし、ここを紹介する意味はあったのだろうか。当時の金山の採掘の様子を再現してみても、それだけでは、ほとんど意味がない。採掘や精練の技術やコストとを、考えなければならない。しかし、このところについては、ほとんどふれることがなかった。コスト削減のためには、現場の労働者が、どれほど過酷な労働を強いられたか、という話しにならざるをえないと思うが、そうすると、佐渡金山をめぐって韓国とまた悶着がおこりそうである・・・
ただ、佐渡については、ここは江戸時代は天領であったので、この島の生活や統治はどんなだったかということは、歴史的に面白いことがあるはずである。また、近代以降の佐渡金山は、たしか三菱が関与していたはずだが、その歴史も興味のあるところである。江戸時代から近代にかけての、日本の金や銀をめぐっては、海外との関連で、ダイナミックな歴史が描けるだろう。
要するに、コストの問題だということは、なんとなく分かる。オーストラリアの露天掘りは、豪快である。これは、コストを下げるために、このような豪快な採掘方法をとり、また、製錬技術の発達によって、採掘が続けられているということになる。しかし、これも、将来的には限界があるらしい。
金属探知機で探す、地面に震動を与えてそのデータから地下の3DCGを作る、衛星画像を解析する……かなり素朴な方法から、デジタル技術を駆使したハイテクな方法まで、いろんな方法をつかって、まあ、現代の「山師」というべき人たちが、いることになる。たしかに、実際に山を見つけることができれば、その儲けは莫大だろう。
技術の進歩もある。さりげなくペタバイトのデータと言っていたが、今では、このような分量のデータでも、あつかえるようにコンピュータ関連の技術が進歩したことになる。むかし、私が、パソコンを使い始めたころ、キロバイトか、せいぜい、メガバイトぐらいまでの容量で考えるしかなかったことを思えば、すごいことである。
たしか日本でも、すこし前のことになるが、海底に大量の金が眠っている、これを採掘することができたら……ということが、ニュースになったと記憶しているが、これも、結局はコストを考えると現実的ではなかったということになるらしい。(しかし、もし、低コストで金を手に入れる技術が開発されれば、また、話しはちがってくる可能性がある。)
番組のなかで一番面白かったのは、どうやって地球に金がやってきて、金鉱脈が形成されたのかの説明。この方面については、まったく予備知識がないので、ふ~ん、そういうものなのか、と思って見ているしかなかったのだが、金について知ることは、宇宙の星の成立と終わりについて知ることにつながる、というのは面白かった。あるいは、専門家の目から見れば、また違った評価になるのかとも思うけれど。
2025年2月14日記
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