ねほりんぱほりん「元力士」2025-02-20

2025年2月20日 當山日出夫

ねほりんぱほりん 元力士

相撲は、テレビで見るだけである。そんなに熱心に見るということもない。まあ、自分がものごころついて、テレビが家にあったころは、すでに相撲の中継はあった。私にとって、相撲はテレビで見るもの、というイメージが強い。

相撲の世界の前近代性ということは、すでにいろんなところで言われていることだと思うのだが、たしかに、今の時代の若者の感覚にはそぐわない部分があるかなと思う。しかし、その一方で、相撲取りとして、体力をつける、体を作る、という観点からは、かなり合理的な生活スタイルが、生み出されてきたとも言えるかもしれない。

これからは、相撲の世界も変わっていかないと、新しく入ってくる人は少なくなる一方だろうと思う。外国から入門者をつれてくるのにも、限界があるだろう。

いろいろと面白いエピソードがあった。日本の、前近代的な徒弟制度というものは、こんなものだったのかとも思う。商家の丁稚奉公なども、非常に非人道的な部分があったにちがいない。

関取の付け人というのは、非常に大変な仕事のようだ。だが、そこから学ぶものもあることにはなるが。

少なくとも、相撲の世界に入って、それを辞めた後、どうなるのか、ということの保証を、日本相撲協会は本格的に考える必要があるだろう。まったく知らないのだが、力士と所属している相撲部屋、日本相撲協会、これらの間の雇用契約は、いったいどうなっているのだろうか。正規雇用として、失業保険とかあるのだろうか。また、力士の健康保険は、いったいどういうことになっているのだろうか。

たぶん、同じような問題は、芸能界とか、スポーツ関係でも、いろいろとあるにちがいない。ただ、それが表だって社会的に問題にならないだけのことだろう。

相撲の世界を辞めて、就職するとき、履歴書に、「元力士、醜名~~、最高位幕下~~」と書いて、こういう人物なら雇おうと思う企業はあるだろうか。あるかもしれないなあ、とは思うが。

2025年2月15日記

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