ドキュメント72時間「冬の仙台 真夜中の肉まんスタンドで」 ― 2025-03-11
2025年3月11日 當山日出夫
ドキュメント72時間 冬の仙台 真夜中の肉まんスタンドで
ここ一〇年ほど、いわゆる繁華街とか歓楽街というようなところには行っていない。昔は、地方で学会(国語学会など)があると、懇親会が終わったあとは、その街でいろいろと歩き回ったりもしたものであるが、ここのところ、そのようなことはなくなった。
仙台の街に、このような肉まんのお店があって、繁盛しているというのは、これは面白い。そして、この店にくるお客さんもいろいろでドラマチックである。
津軽三味線を習っているという女子学生が出てきていたが、今の時代でも、こういう若い人がいて、教えている人がいるのか、とこれは興味深かった。
近所のスナックで働く女性が、子ども(男の子、二人)を連れて登場していたが、こういうシーンは、この番組でも珍しいかと思う。話しによると、かなり高齢で出産ということになるが、こうなるには、いろんなことがあったのだろうと想像することになる。また、夜の時間帯でも、子どもを預かってくれる保育園があるというのは、このような街で働く女性にとっては、ありがたいことにちがいない。(しかし、その一方で、こういう生活は、子どもを育てる環境としてはどうなのかなと思うところが全くないわけではない。まあ、かなり古風な考え方価値観だとは思うのだが。)
フィリピン人の女性は、ホスト店の清掃の仕事をしているという。四〇年ほど前に日本に来たらしい。どういう経緯で、日本にきて結婚することになったのか、これも、この時代の社会の状況を思い出すと、いろいろと考えることもある。日本は、ちょうどバブル景気にいたる時期だったことになる。おそらく、この時期に、日本にやってきた外国からの女性は、かなりの数になるのかもしれない。そのような人たちは、今では、どうやって暮らしているのだろうか。
出てきていなかったのが、この店の人たち。どういう人が経営しているのか、ちょっと気になるところではあった。
2025年3月8日記
ドキュメント72時間 冬の仙台 真夜中の肉まんスタンドで
ここ一〇年ほど、いわゆる繁華街とか歓楽街というようなところには行っていない。昔は、地方で学会(国語学会など)があると、懇親会が終わったあとは、その街でいろいろと歩き回ったりもしたものであるが、ここのところ、そのようなことはなくなった。
仙台の街に、このような肉まんのお店があって、繁盛しているというのは、これは面白い。そして、この店にくるお客さんもいろいろでドラマチックである。
津軽三味線を習っているという女子学生が出てきていたが、今の時代でも、こういう若い人がいて、教えている人がいるのか、とこれは興味深かった。
近所のスナックで働く女性が、子ども(男の子、二人)を連れて登場していたが、こういうシーンは、この番組でも珍しいかと思う。話しによると、かなり高齢で出産ということになるが、こうなるには、いろんなことがあったのだろうと想像することになる。また、夜の時間帯でも、子どもを預かってくれる保育園があるというのは、このような街で働く女性にとっては、ありがたいことにちがいない。(しかし、その一方で、こういう生活は、子どもを育てる環境としてはどうなのかなと思うところが全くないわけではない。まあ、かなり古風な考え方価値観だとは思うのだが。)
フィリピン人の女性は、ホスト店の清掃の仕事をしているという。四〇年ほど前に日本に来たらしい。どういう経緯で、日本にきて結婚することになったのか、これも、この時代の社会の状況を思い出すと、いろいろと考えることもある。日本は、ちょうどバブル景気にいたる時期だったことになる。おそらく、この時期に、日本にやってきた外国からの女性は、かなりの数になるのかもしれない。そのような人たちは、今では、どうやって暮らしているのだろうか。
出てきていなかったのが、この店の人たち。どういう人が経営しているのか、ちょっと気になるところではあった。
2025年3月8日記
Asia Insight 「奮闘する女性起業家たち〜カンボジア〜」 ― 2025-03-11
2025年3月11日 當山日出夫
Asia Insight 奮闘する女性起業家たち〜カンボジア〜
こんなことを言うと叱られそうなことになるのかとも思うが、女性の社会進出が進むと子どもの数が減る……別に女性がこうあるべきだとかという議論とは別に、一般的に、世界的に起こっていることである。『人口で語る世界史』(ポール・モーランド)。
番組で映っていた限りではということになるが、ネイル店で働く女性も、お菓子を作っている女性も、子どもは一人だけのようである。カンボジアの、人口予測は、いったいどうなのだろうか。カンボジアが、平均年齢の若い国であると言っていたが、これは、年寄りが、かつての内戦のせいでたくさん死んでしまったから、ということもあるだろう。そして、まだ、先進諸国に比べれば出生率が高い方なのかとも思える。(Copilot に聞いてみたら、カンボジアの出生率は、2を超えているが、それでも、低下傾向にあるという。2を下回れば、確実に人口は減っていくことになる。おそらくそれは時間の問題だろう。)
ネイル店で働く女性の夫の仕事は、トゥクトゥク……三輪のタクシーという理解でいいだろうか……の運転手だが、その自動車の車体には、漢字が書いてあった。何が書いてあったかまでは判読できなかったが、おそらくは、中国人向けということなのだろうと思う。カンボジアの経済における、中国の存在感とはどれぐらいのものなのだろうか。
カンボジアでは、食事のときにスプーンで御飯を食べる。また、食卓の丸いテーブルの上には、回る丸い台がある。日本の中華料理店で見るスタイルのテーブルである。これが、カンボジアでも使われている。(こういうことは、映像で見るから、そういうこともあるのかと思うことでもある。)
トウモロコシを油であげたスナック菓子は、たくさん食べるとあまり体にいいとは思えないけれども、どういう味付けなのだろうか。
街中の小さなネイル店がやっていけるのは、お客さんが来てくれるからであり、これは、おしゃれをする女性か増えたということになる。これは、外で働く女性が増えたということでもあろう。お客の多くは、近くの飲食店の女性従業員だと言っていた。これは、都市部で外で働く女性が増えたので、おしゃれ関係のビジネスも繁盛するということになる。
番組としては、カンボジアで働くたくましい女性というイメージであったが、その背景には、まだこれから経済成長をしようとしている、その可能性がある、カンボジアの社会ということであり、そして、同時に、かつての内戦の傷跡をいまだにかかえている社会でもある、ということになる。
さらに気になることとしては、カンボジアでの、女性の高等教育進学は、どのような状況になっているのだろうか、ということがある。場合によっては、中国とか、あるいは、アメリカに留学する、ということになるのだろうか。
2025年3月6日記
Asia Insight 奮闘する女性起業家たち〜カンボジア〜
こんなことを言うと叱られそうなことになるのかとも思うが、女性の社会進出が進むと子どもの数が減る……別に女性がこうあるべきだとかという議論とは別に、一般的に、世界的に起こっていることである。『人口で語る世界史』(ポール・モーランド)。
番組で映っていた限りではということになるが、ネイル店で働く女性も、お菓子を作っている女性も、子どもは一人だけのようである。カンボジアの、人口予測は、いったいどうなのだろうか。カンボジアが、平均年齢の若い国であると言っていたが、これは、年寄りが、かつての内戦のせいでたくさん死んでしまったから、ということもあるだろう。そして、まだ、先進諸国に比べれば出生率が高い方なのかとも思える。(Copilot に聞いてみたら、カンボジアの出生率は、2を超えているが、それでも、低下傾向にあるという。2を下回れば、確実に人口は減っていくことになる。おそらくそれは時間の問題だろう。)
ネイル店で働く女性の夫の仕事は、トゥクトゥク……三輪のタクシーという理解でいいだろうか……の運転手だが、その自動車の車体には、漢字が書いてあった。何が書いてあったかまでは判読できなかったが、おそらくは、中国人向けということなのだろうと思う。カンボジアの経済における、中国の存在感とはどれぐらいのものなのだろうか。
カンボジアでは、食事のときにスプーンで御飯を食べる。また、食卓の丸いテーブルの上には、回る丸い台がある。日本の中華料理店で見るスタイルのテーブルである。これが、カンボジアでも使われている。(こういうことは、映像で見るから、そういうこともあるのかと思うことでもある。)
トウモロコシを油であげたスナック菓子は、たくさん食べるとあまり体にいいとは思えないけれども、どういう味付けなのだろうか。
街中の小さなネイル店がやっていけるのは、お客さんが来てくれるからであり、これは、おしゃれをする女性か増えたということになる。これは、外で働く女性が増えたということでもあろう。お客の多くは、近くの飲食店の女性従業員だと言っていた。これは、都市部で外で働く女性が増えたので、おしゃれ関係のビジネスも繁盛するということになる。
番組としては、カンボジアで働くたくましい女性というイメージであったが、その背景には、まだこれから経済成長をしようとしている、その可能性がある、カンボジアの社会ということであり、そして、同時に、かつての内戦の傷跡をいまだにかかえている社会でもある、ということになる。
さらに気になることとしては、カンボジアでの、女性の高等教育進学は、どのような状況になっているのだろうか、ということがある。場合によっては、中国とか、あるいは、アメリカに留学する、ということになるのだろうか。
2025年3月6日記
ねほりんぱほりん「婚活をあきらめた人」 ― 2025-03-11
2025年3月11日 當山日出夫
ねほりんぱほりん 婚活をあきらめた人
結婚について、理想を追求するか、あるいは、現実に妥協するか、このあたりは、時代のなかで変化のあることだろうと思う。この番組で語られたことは、おそらくは、現代における結婚観の一端をしめすことになっていたとは思う。
今から数十年ぐらい前まで、戦後しばらく時代まで、普通の人なら結婚するものであり、その相手は、まあまあ現実的な判断で決まっていたということになる。そのことの善し悪しは、とりあえずおいておくとして。
ただ、観念の上では、恋愛結婚至上主義という考え方が、戦後になって急速に広がったことはたしかである。だが、これも、実際に恋愛結婚が、それまでの見合結婚を上回るようになるのは、いくぶんの時間的経過を要したことにはなる。
一緒にいて楽しい人、会話が楽しい人、というのは、かなりハードルが高いように思えてならない。それよりも、年収いくら、と判定した方が、よほどすっきりする。性的な関係は、年齢が一定以上になれば終わってしまうが、その後のことを考えると、会話が楽しい人でなければならない、これは、分からなくはない。しかし、これを絶対条件として求めるのは、どうだろうか。
こういう価値観では、おそらく森鷗外の「じいさんばあさん」に描かれたような夫婦の関係は、想像を絶するものかもしれない。だが、こういう夫婦もあったというのが、歴史でもある。
なお、わりと最近読んだ本では、『恋愛結婚の終焉』(牛窪恵、光文社新書)が面白い本だった。
2025年3月9日記
ねほりんぱほりん 婚活をあきらめた人
結婚について、理想を追求するか、あるいは、現実に妥協するか、このあたりは、時代のなかで変化のあることだろうと思う。この番組で語られたことは、おそらくは、現代における結婚観の一端をしめすことになっていたとは思う。
今から数十年ぐらい前まで、戦後しばらく時代まで、普通の人なら結婚するものであり、その相手は、まあまあ現実的な判断で決まっていたということになる。そのことの善し悪しは、とりあえずおいておくとして。
ただ、観念の上では、恋愛結婚至上主義という考え方が、戦後になって急速に広がったことはたしかである。だが、これも、実際に恋愛結婚が、それまでの見合結婚を上回るようになるのは、いくぶんの時間的経過を要したことにはなる。
一緒にいて楽しい人、会話が楽しい人、というのは、かなりハードルが高いように思えてならない。それよりも、年収いくら、と判定した方が、よほどすっきりする。性的な関係は、年齢が一定以上になれば終わってしまうが、その後のことを考えると、会話が楽しい人でなければならない、これは、分からなくはない。しかし、これを絶対条件として求めるのは、どうだろうか。
こういう価値観では、おそらく森鷗外の「じいさんばあさん」に描かれたような夫婦の関係は、想像を絶するものかもしれない。だが、こういう夫婦もあったというのが、歴史でもある。
なお、わりと最近読んだ本では、『恋愛結婚の終焉』(牛窪恵、光文社新書)が面白い本だった。
2025年3月9日記
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