「感想戦 3月11日のマーラー」 ― 2025-03-12
2025年3月12日 當山日出夫
感想戦 3月11日のマーラー
3月10日の夜の放送。録画してあったのを翌日、3月11日の午後に見た。
この番組を作った人は、芸術の分かる人だな……というのが、まず思うことである。
そして、3月11日には、東日本大震災関連の番組がこれまでにもたくさんあったし、これからもたくさんあるだろうが、そのなかで、絶対に忘れられない番組として記憶に残るものになる。私としてもそうだし、これを見た多くの人にとってそうだろうと思う。
インタビューは、震災の翌年に収録してあったものだが、この番組になるまでに一〇年以上の年月がたったことになる。今年で、一四年目である。これだけの年月を経て、ようやくこういう番組を作ることができたということも、忘れてはならないことである。
言うまでもないことだが、マーラーの五番は、ヴィスコンティ監督の『ベニスに死す』の音楽として、多く語られてきた。第四楽章、アダージェット、である。これからは、2011年3月11日に日本で演奏された曲として、記憶することになるにちがいない。
ハーディング指揮のマーラーのCDを買ったけれども、一度も聞いていない、という女性のことばが、印象に残る。芸術とは、そういうものなのである。
2025年3月11日記
感想戦 3月11日のマーラー
3月10日の夜の放送。録画してあったのを翌日、3月11日の午後に見た。
この番組を作った人は、芸術の分かる人だな……というのが、まず思うことである。
そして、3月11日には、東日本大震災関連の番組がこれまでにもたくさんあったし、これからもたくさんあるだろうが、そのなかで、絶対に忘れられない番組として記憶に残るものになる。私としてもそうだし、これを見た多くの人にとってそうだろうと思う。
インタビューは、震災の翌年に収録してあったものだが、この番組になるまでに一〇年以上の年月がたったことになる。今年で、一四年目である。これだけの年月を経て、ようやくこういう番組を作ることができたということも、忘れてはならないことである。
言うまでもないことだが、マーラーの五番は、ヴィスコンティ監督の『ベニスに死す』の音楽として、多く語られてきた。第四楽章、アダージェット、である。これからは、2011年3月11日に日本で演奏された曲として、記憶することになるにちがいない。
ハーディング指揮のマーラーのCDを買ったけれども、一度も聞いていない、という女性のことばが、印象に残る。芸術とは、そういうものなのである。
2025年3月11日記
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