フロンティア「ローマ 知られざる地下世界へ」2025-03-22

2025年3月22日 當山日出夫

フロンティア ローマ 知られざる地下世界へ

ローマというのは、すごいなあ……というのが、見ての率直な感想である。さすが二八〇〇年の間、人が都市として住み続けてきただけのことはある。

掘れば何かが出てくる。それが分かっていても、地下鉄をとおさなければ、近代の都市としての機能をはたせない。それは、ときとして、遺跡の保存と対立することになるかもしれない。だが、その前に、工事をすすめて掘って何が見つかるか、ということが重要である。

下水道とか、二〇〇〇年以上前の、都市インフラを、現在でも使っているというのは、さすがローマである。

文化財の保存科学の最新の技術が使われているようである。こまかく分析すれば、いろんなことが分かってくるにちがいない。

ちょっと気になったこととしては……ローマン・コンクリートのために大理石を加熱した炉の跡が見つかったとあったのだが、さて、このとき何を燃料に使ったのだろうか。木材の一部でも残っているならば、どういう木を燃やしていたのか分かるかもしれない。あるいは、石炭などが使われていたのだろうか。

それにしても、ローマのこういう光景を見ると、日本の平城宮跡に作った大極殿の偽物は、日本の学問の敗北としか感じられない。

2025年3月21日記

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログの名称の平仮名4文字を記入してください。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://yamamomo.asablo.jp/blog/2025/03/22/9762733/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。