サイエンスZERO「未来の気候変動を探れ!“チバニアン”研究最前線!」2025-03-26

2025年3月26日 當山日出夫

サイエンスZERO 未来の気候変動を探れ!“チバニアン”研究最前線!

チバニアンが、地磁気の変動の証拠であるというぐらいの知識しか持っていないのだが、古代の気候変動をさぐることの、方法が面白い。

そもそも、地球温暖化と言われるが、もし、人間のちからがはたらかなくて、自然のままだったら、地球の温度はどうであるのか……このところの基本の認識が確立していなければ、議論がなりたたない。直近の数字を見れば、平均気温は上昇しているので、地球温暖化と言われると、ふ~ん、そういうものなのか、と思っていたが、しかし、科学的にはかなり複雑な議論があることになる。

地球の温度というのは、氷期と間氷期を繰り返していて、変動しているのが普通である。それが自然のままだったら、本来はどうであるだろうか、ということを基準にして、今の地球の状態を考える、なるほど、そういわれてみればそのとおりである。

その方法として、古代の海のなかの生きものの化石から海水温が非常に正確に分かる、これはとても面白い。シンプルな方法であるが、非常に説得力がある。実にエレガントな研究である。

また、化石から古代の黒潮の流れも推定することができる。現代では、かなり黒潮が北の方まで流れてきていることになる。

さらには、DNAの研究から生態系を総合的に考えて、地磁気の変動が、それにどう影響したかを研究できる……こういうことが実現すると、とても興味深い。面白いテーマだと思う。

2025年3月25日記

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