レギュラー番組への道「擬人化ドラマ 被告人パンダ」2025-03-27

2025年3月27日 當山日出夫

レギュラー番組への道 擬人化ドラマ 被告人パンダ

以前に「被告人名古屋」があったのを思い出す。たしか、「ドキュメント20min.」だったと思う。これは面白かった。

それにつづくものということになるのだろうか。パンダも面白かったが、ちょっとNHK的に、教育的にすぎるかな、という気がしないでもない。まあ、今の動物園の役割として、社会教育施設であり、生物の多様性を保つための活動が重視されるようになってきていることは、分かる。(ちなみに、NHKでやっている動物番組の中では、私は「ウチのどうぶつえん」が一番好きである。動物園の仕事を通じて、動物を動物園で飼育することの意義が、きちんと伝わってくる。そして、登場する動物たちが、非常にかわいい。)

パンダが始めて日本にやってきたときのことは記憶している。上野に、ランランと、カンカンがやってきた。長蛇の列で、このときは見に行こうとはまったく思わなかった。その後、東京に住んでいるとき、上野にいたのが、タンタンだった。子ども(長男)が小さかったときに、連れて行ったのを憶えている。わりと空いていて、ゆっくりと見ることができた。小さいパンダが、白と黒のサッカーボールで遊んでいた。

アドベンチャーワールドには、二年ほど前に行った。たしかに、パンダが、他の動物たちに比べて厚遇されていると言われれば、たしかにそうである。ただ、アドベンチャーワールドにいる動物たちは、他の動物園に比べれば、かなりゆったりと飼育しているという印象はうける。

パンダが、他の動物たちよりも厚遇されているということは、まあ、そのとおりだよなあ、とは感じる。だが、やはり、動物園という施設のなかで飼育しているという状況は、どうしようもない。動物園や水族館という施設のあり方から根本的に考える必要はあるかとも思うが、さしあたっては、今、動物園にいる動物たちが快適にすごせるように配慮することが、まずは必要ということになるだろう。

閉鎖となる動物園や水族館の話しがある。そこで飼育されていた動物たちが、その後、どうなることになるのか、気がかりなことでもある。

動物と人間が共存するのは、かなり難しい面がある。番組の中で出てきていた、ヒグマやツキノワグマとの共存は、これからの日本での人びとの生活を考えると、かなり難しいところがあるかと思う。(ヒグマは肉食であった。そのエサとなるエゾシカと、さらに、そのエゾシカのエサとなる森林の環境、これがバランス良く保全できるかどうか、そして、それが人間の住む地域と共存が可能かどうか、ということになるはずである。)

それからどうでもいいことだが、パンダは、日本で飼育してはいるが(上野の動物園とアドベンチャーワールド)が、これは中国政府が日本に貸し出しているものである、という非常に政治的な色合いのつよい動物であることも、忘れてはいけないことだろう。

2025年3月23日記

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