ドキュメント72時間「メダルゲームに誘われて」2025-04-18

2025年4月18日 當山日出夫

ドキュメント72時間 メダルゲームに誘われて

たぶん、この方面の、専門家というか、マニアというか、オタクというか、には知られたところなのだろう。はっきりいって、私は、メダルゲームというものがあること自体を知らなかった。

パチンコのように景品交換できる(さらには、それがお金にもなる)ということではない。だからこそ、このゲームに夢中になる人がいるのかとも思う。番組のなかで、無意味、と言っていたが、人生を生きていくうえで、意味のあることばかりをして、人間は生きているのではない……ということは、言ってもいいかもしれない。

自分の名前が残らなくても、ゲームのスコアで名前が残る、こういうことに満足を感じる人がいても、それはそれでいいだろう。世の中の人間の大部分は、後の時代に名前など残らないものなのである。

この店は、かなりレアなゲーム機もおいてあるらしい。こういうゲーム機を、稼働する状態で維持するということは、かなりコストもかかるにちがいないと思うが、将来的にはどうなのだろうか。ゲーム機の機械を保存しておくべきとまでは思わないけれども、こういうゲーム機があって、どんな人が、どんなふうにして遊んでいたか、ということの記録はあってもいいように思う。

2025年4月15日記

ドキュメント20min.「いま、猫の“楽園”で...〜愛媛県・青島〜」2025-04-18

2025年4月18日 當山日出夫

ドキュメント20min. いま、猫の“楽園”で...〜愛媛県・青島〜

この島のことは、何かニュースで見たかと記憶しているが、はっきりと憶えているわけではない。

猫の島、と言われるところは、各地にあるはずである。この島もその一つということになる。

かつては、八〇〇人ほどが生活し、小学校も中学校もあったのだが、それが今では三人の老人だけになってしまっている。典型的な過疎高齢化の島、ということになる。はっきりいって、この島が無人島になるのは、もはや時間の問題というべきかもしれない。

ここに七〇匹の猫がいる。老猫ばかりである。去勢、不妊の手術をして、猫が繁殖しないようにしてある。この猫たちが、この島で生活するのも、そう長くはないだろう。

猫の島、ということを除いて、おそらくこのような状況におかれた島が、日本中に数多くあるにちがいない。離島に一人、一家族で住むというと、いいことのようにも思えるが、将来的なことを考えると、まだ元気でいるうちに、終の住処をどうするか、という問題になる。離島で孤独死でもかまわない、という気持ちなのかもしれないが、日本の社会全体として、こういう状況をどう考えればいいだろう。

離島に限らず、山間僻地というべき場所には、多くの限界集落がある。日本の人口は減っていく。政治や経済の予測は変わることはあるが、人口の変化についての予測は、基本的にはずれることはない。

ともあれ平穏な日々がつづくことを願う。

2025年4月14日記

BS世界のドキュメンタリー「トルクメニスタン 未知の独裁国家を行く」2025-04-18

2025年4月18日 當山日出夫

BS世界のドキュメンタリー 「トルクメニスタン 未知の独裁国家を行く」

2024年、フランス。

トルクメニスタン……といわれて、かろうじて名前を知っているぐらいである。旧ソ連を形成していた、中央アジアの国であるということぐらい、かすかに知っている。

この国の内情をレポートしたものであるが、独裁国家であり、国民は貧しい。

地下資源(天然ガス)が豊富にあるので、ロシアとウクライナの戦争以来、EU諸国との経済的な関係は、強まっている。だが、こういうことは、反体制活動をしている人たちからすると、問題視することになる。

天然資源はあるが、独裁の貧しい国である。この国が、だからといって、国家が崩壊の危機にあるとか、(北朝鮮のように)核武装をして、その地位を国際的に認めてもらいたいと思っているとか、そういうことはないようである。だが、国の指導者をたたえるモニュメントが、首都のいたるところにあるというのは、どうしても北朝鮮をイメージさせる。まあ、このあたりは、日本にいての感想ということになるが。

首都のアシガバートでは、自動車は白と決められている。なんとも奇妙なルールだが、現地の人びとは実際どう思っているのだろうか。この番組では、やはり、現地の普通の人びとのことが出てこない。一般旅行客のふりをしてのツアー旅行ということなのだから(偽装であるが)、その側には当局の職員がずっとついている、という状況では、いたしかたないことなのだろう。

核兵器を持ったりして、あまり国際情勢には影響のないような国、と言ってしまうといけないのかもしれない。だが、独裁国家で人権弾圧があるということで、その政権を倒してしまえ、ということにはならないのも、いたしかたないことではあるだろう。

メタンガスを大量に空気中に放出している現状は、なんとかしてほしいとは思う。

この国では、インターネットは無論遮断されているいるし、おそらく、密告や検閲ということも、日常的に行われているのだろう。

このような国家が、国際社会において、少なからず存在することだろうと思う。いや、トルクメニスタンの場合、まだ、国家が国家として機能して、統治に破綻がない(ように見える)だけでも、ましな方である。これが、内戦というようなことになったら、どうなるだろう。おそらく、天然ガスの安定供給が重要課題である、EU諸国などは、そうならないように、いろんな裏工作をするだろうと思うが。

興味深かったのは、トルコに移り住んだ反体制活動家の女性。その話しぶりからは、母国が、いかに貧しい国であるか感じとることができる。日本から見ると、トルコは、そう豊かな国という印象はないかもしれないが、それでも、トルクメニスタンから比べると、段違いの豊かさに感じられるのだろう。

フランスで、合気道を稽古しているシーンがあったが、合気道は世界でどれぐらいおこなわれているのだろうか。合気道は、こちらから相手に攻撃をしかけるということのない武道であると認識している。ここからは、反体制の武力闘争ということには、つながらないと考えていいだろうか。

WEBで検索してみると、日本からトルクメニスタンへの旅行ツアーがある。かなりの金額であるが、いったいどんな人がいくのだろうか。

2025年4月13日記