木村多江の、いまさらですが…「絵本 やなせたかしと大人だからこそ読みたい作品」 ― 2025-04-25
2025年4月25日 當山日出夫
木村多江の、いまさらですが… 絵本 やなせたかしと大人だからこそ読みたい作品
やなせたかしの名前が目についたので、録画しておいて見た。
内容的には、特にやなせたかしのことに触れる必要はなかったかもしれない。もし触れるとしても、「アンパンマン」ではなく、「詩とメルヘン」の方が適切だっただろう。
我が家の子どもたちが、小さいときに読んだ絵本について、基本的に捨てずに残してある。それを、今では、孫の男の子(1才とちょっと)が見ている。見ているであって、読んでいるということには、まだなっていない。どうやら、ものとしての本は好きらしい。
私が、かつて、絵本を子ども買っていたとき、すきな作家のものは、意図的に選んで買っていた。わらべきみか、いもとようこ、いわむらかずお、馬場のぼる、斉藤洋、などである。それから、はやみねかおる、もある。
斉藤洋は、絵本というよりも、児童文学作家といった方がいいかもしれない。私は、子どもが成長していく物語が好きである。子どもの視点、感覚は、これは非常に大切であるが、しかし、いずれ、子どもは大人になっていく。そのさきにいったい何があるのか、考えるところが斉藤洋の作品にはある。たしか、大学のドイツ語の先生が本業である人であったはずだが、日本における、子どもむけの「教養小説」の書き手として、私は高く評価している。
はやみねかおるは、青い鳥文庫版で持っている。講談社文庫版は買っていない。かなりのミステリ好きでないと、青い鳥文庫版で買って読んだということはないだろう。
わらべきみか、いもとようこ、これらの作家は、とにかく絵が好きである。わらべきみかの絵のちからはすごいと感じる。単色で塗りつぶしてあるリンゴの絵があるだけでも、それが、その作者の描いたものであることが分かる。これは、絵を描くちからとして、並大抵のものではない。
いわむらかずおの絵が好きなのは、その植物観察の目の確かさである。身の周りの植物や鳥などの描写が、非常に正確であり、しかも、抒情に富んでいる。
ところで、日本の絵本の歴史というのは、おそらく、美術史と児童文学史にまたがる、独特の研究領域になるだろうと思う。おそらく多くの研究のある分野だろうと思うのだが、もう今から見てみようという気にはならないでいる。近代の出版史のなかでも、非常に重要な分野であるにちがいない。
街の本屋さんが姿を消している。私が普通に読むような本……一般的な本であれ、専門の本であれ……今ではオンラインで買うのが普通になっている。というよりも、Kindle版があれば、それで読むようになってきている。
街から本屋さんが無くなって困るのは、絵本を探すときだろう。これは、実際に実物をてにとらないと、分からないことが多い。
2025年4月22日記
木村多江の、いまさらですが… 絵本 やなせたかしと大人だからこそ読みたい作品
やなせたかしの名前が目についたので、録画しておいて見た。
内容的には、特にやなせたかしのことに触れる必要はなかったかもしれない。もし触れるとしても、「アンパンマン」ではなく、「詩とメルヘン」の方が適切だっただろう。
我が家の子どもたちが、小さいときに読んだ絵本について、基本的に捨てずに残してある。それを、今では、孫の男の子(1才とちょっと)が見ている。見ているであって、読んでいるということには、まだなっていない。どうやら、ものとしての本は好きらしい。
私が、かつて、絵本を子ども買っていたとき、すきな作家のものは、意図的に選んで買っていた。わらべきみか、いもとようこ、いわむらかずお、馬場のぼる、斉藤洋、などである。それから、はやみねかおる、もある。
斉藤洋は、絵本というよりも、児童文学作家といった方がいいかもしれない。私は、子どもが成長していく物語が好きである。子どもの視点、感覚は、これは非常に大切であるが、しかし、いずれ、子どもは大人になっていく。そのさきにいったい何があるのか、考えるところが斉藤洋の作品にはある。たしか、大学のドイツ語の先生が本業である人であったはずだが、日本における、子どもむけの「教養小説」の書き手として、私は高く評価している。
はやみねかおるは、青い鳥文庫版で持っている。講談社文庫版は買っていない。かなりのミステリ好きでないと、青い鳥文庫版で買って読んだということはないだろう。
わらべきみか、いもとようこ、これらの作家は、とにかく絵が好きである。わらべきみかの絵のちからはすごいと感じる。単色で塗りつぶしてあるリンゴの絵があるだけでも、それが、その作者の描いたものであることが分かる。これは、絵を描くちからとして、並大抵のものではない。
いわむらかずおの絵が好きなのは、その植物観察の目の確かさである。身の周りの植物や鳥などの描写が、非常に正確であり、しかも、抒情に富んでいる。
ところで、日本の絵本の歴史というのは、おそらく、美術史と児童文学史にまたがる、独特の研究領域になるだろうと思う。おそらく多くの研究のある分野だろうと思うのだが、もう今から見てみようという気にはならないでいる。近代の出版史のなかでも、非常に重要な分野であるにちがいない。
街の本屋さんが姿を消している。私が普通に読むような本……一般的な本であれ、専門の本であれ……今ではオンラインで買うのが普通になっている。というよりも、Kindle版があれば、それで読むようになってきている。
街から本屋さんが無くなって困るのは、絵本を探すときだろう。これは、実際に実物をてにとらないと、分からないことが多い。
2025年4月22日記
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