ブラタモリ「伊勢神宮への旅・第四夜▼江戸を席巻した松阪商人!松阪牛に舌鼓」 ― 2025-04-29
2025年4月29日 當山日出夫
ブラタモリ 伊勢神宮への旅・第四夜▼江戸を席巻した松阪商人!松阪牛に舌鼓
この回は、津観音と松阪。
津というところは、いつも伊勢に行くとき、伊勢自動車道でとおりすぎるだけである。津の町には行ったことがない。
藤堂高虎が城を作って、伊勢街道を、その城下町の中をとおるようにした、ということだった。江戸時代の初めごろの城下町の作り方として、一般的に見てどうなのだろうか。
津観音が、阿弥陀仏でもあり、それは、天照大神の本地でもある。これは、その時代の信仰のありかたとしては、普通のことだったろうと思う。
松阪の街が木綿で栄えたということは、知ってはいたが具体的にイメージしたことはなかった。松阪木綿は、今にいたるまで地域の名産でありつづけている。
だが、この地域で木綿栽培がさかんになったのは、どういう理由によるものなのだろうか。おそらくは、地質や水利、それから、加工と販売ルートの確立ということがあったはずである。(以前のブラタモリなら、なぜ松阪で木綿栽培が盛んになったのか、ということで時間を使っていただろうと思うが、リニューアルして、こういうことがなくなった。)
私の関心として、興味があるのは、松阪といえば、本居宣長の生活した土地としてである。一〇年ほど前になるだろうか、本居宣長記念館は行った。伊勢神宮に行った帰り道に、どうしてもここは行っておきたいところであったので、行くことにした。国語学というような勉強をしていると、鈴の屋というのは、一種の聖地のようなものである。この家で、『源氏物語』を読み、『古事記伝』を書いたのかと、いろいろと感慨深い。
本居宣長のことを思うと、その研究をささえた地域の経済力と、全国との文化的な流通通信網(書籍の入手や、門人たちとの通信)ということになる。また、この地域の文化水準の高さということでもある。それは、この地域が、木綿産業で経済的に豊かな土地であったから、ということになるのかと思う。
それから、気になったこととして、松阪木綿は藍染めであったのだが、その藍は、阿波藍でいいのだろうか。藍の流通ルートと、木綿の栽培と、染色、機織りの産業、これを江戸にはこんで商売をする商人のちから……こういうものが、新しい近世の経済人としての三井家を作ってきたもとにあった、こんなふうに考えていいのかとも思う。
2025年4月28日記
ブラタモリ 伊勢神宮への旅・第四夜▼江戸を席巻した松阪商人!松阪牛に舌鼓
この回は、津観音と松阪。
津というところは、いつも伊勢に行くとき、伊勢自動車道でとおりすぎるだけである。津の町には行ったことがない。
藤堂高虎が城を作って、伊勢街道を、その城下町の中をとおるようにした、ということだった。江戸時代の初めごろの城下町の作り方として、一般的に見てどうなのだろうか。
津観音が、阿弥陀仏でもあり、それは、天照大神の本地でもある。これは、その時代の信仰のありかたとしては、普通のことだったろうと思う。
松阪の街が木綿で栄えたということは、知ってはいたが具体的にイメージしたことはなかった。松阪木綿は、今にいたるまで地域の名産でありつづけている。
だが、この地域で木綿栽培がさかんになったのは、どういう理由によるものなのだろうか。おそらくは、地質や水利、それから、加工と販売ルートの確立ということがあったはずである。(以前のブラタモリなら、なぜ松阪で木綿栽培が盛んになったのか、ということで時間を使っていただろうと思うが、リニューアルして、こういうことがなくなった。)
私の関心として、興味があるのは、松阪といえば、本居宣長の生活した土地としてである。一〇年ほど前になるだろうか、本居宣長記念館は行った。伊勢神宮に行った帰り道に、どうしてもここは行っておきたいところであったので、行くことにした。国語学というような勉強をしていると、鈴の屋というのは、一種の聖地のようなものである。この家で、『源氏物語』を読み、『古事記伝』を書いたのかと、いろいろと感慨深い。
本居宣長のことを思うと、その研究をささえた地域の経済力と、全国との文化的な流通通信網(書籍の入手や、門人たちとの通信)ということになる。また、この地域の文化水準の高さということでもある。それは、この地域が、木綿産業で経済的に豊かな土地であったから、ということになるのかと思う。
それから、気になったこととして、松阪木綿は藍染めであったのだが、その藍は、阿波藍でいいのだろうか。藍の流通ルートと、木綿の栽培と、染色、機織りの産業、これを江戸にはこんで商売をする商人のちから……こういうものが、新しい近世の経済人としての三井家を作ってきたもとにあった、こんなふうに考えていいのかとも思う。
2025年4月28日記
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