ETV特集「“断らない病院”のリアル」2025-06-04

2025年6月4日 當山日出夫

ETV特集 “断らない病院”のリアル

医療のことを考えるときに、医師や看護師はじめ多くの医療関係の従事者の働き方、ということは避けてとおることのできないことである。特に、これからの日本の社会は、人口は減少傾向にあり、同時に、高齢者は増える、また、地域的な人口のかたよりということも問題になる。

この病院の場合、過疎地にあって人口が減ってどうしようもない……という状況ではない。改善の方向次第では、これらか、まともに経営して、医療機関としての業務をはたせるにちがいない。

だが、その病院の業務、特に、救急医療の現場は、とても大変であることがよく分かる。

おそらく将来的な方向としては、地域全体として他の医療機関との連携をどうやっていくか、ということになるだろう。それは、一つの病院だけの判断でできることではない。国が主導しておこなわなければならないことになる。理念としては、医療資源を集約化して効率的に運用、ということになるだろうが、実現させるためには、かなりハードルの高い仕事になるかと思われる。

番組の意図とはちがうことになるかもしれないが、社会として、医療に完璧を求めすぎてはいけないとも思う。医者も人間である。ある一定の確率でミスはおこりうる。それを少なくする努力は必要であるが、ミスについて、医師の個人や医療機関が、多大の責任を負わなければならないという、今の社会の考え方を変えていくことも必要だと思う。ベストでなくても、標準的な水準の医療が、より多くの人がうけられるようにするにはどうあるべきか、こういう視点から考えなければならないだろう。

2025年6月1日記

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