アナザーストーリーズ「ナホトカ号重油流出 日本海を救った人々の力」2025-06-05

2025年6月5日 當山日出夫

アナザーストーリーズ ナホトカ号重油流出 日本海を救った人々の力

ナホトカ号のことは憶えている。まっ黒になった海岸から重油をすくいとっている人びとの姿は、ニュースで見た記憶がある。

番組を見て思うことを書いてみる。

まず、重油の回収に建設用の機械やなど、誰でも(番組中でつかったことばでいえば、高卒程度のひとであれば)つかえるものが、役に立つ。シンプルなものの方がいい。これは、なるほどそのとおりかと思う。

このことについて、対応にあたったときの作業の記録がきちんと残っている。これも重要なことである。どういう機材を、どこでどう動かしたか、記録があれば、そから教訓を得ることもできる。

重油を回収するのに、一時的にためておくためのピットが必用であり、そこまでの道路も必要である。これに対応する行政の能力も求められる。

ボランティア論としては、現在、どのように考えられているのだろうかと思うところがある。テレビのニュースなどで映る、いろんな災害があった地域でのボランティア活動は、その現場で作業をしている人の映像ばかりである。だが、実際には、その後方で、いろんな事務的な仕事であったり、そのボランティアの人びとの寝泊まりや食事などの手配ということも必須になってくる。こういう部分のことが、報道などでは、ほとんど報じられない。えてして、ボランティアに行くべきか、いや、今行って邪魔になるだけだから行かない方がいいか……というような議論になってしまう。全体像を見て、今何が必要なのか判断して広報し、その組織を運営していく、こういう方向から考えるべきだろう。むしろ、第一線の現場ではなく、後方での支援ということがなけれならない、このことの価値を広く認識すべきだと思う。

2025年5月30日記

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