所さん事件ですよ「2千人が大行列!なぜ今“怪談ブーム”?」2025-06-10

2025年6月10日 當山日出夫

怪談がブームということは知らなかった。

ちょっと前のことになるが、NHKのEテレだったと思うが、「業界怪談」という番組をやっていたことがある。これは、いろんな業界の人たちが実際に体験した話しをもとにしていたものだが、なるほどこういう業界ならこういう体験があってもおかしくはないなあ、と思いながら見ていたことがある。

YouTubeで「怪談」で検索してみたら、たくさんある。また、Amazonで「怪談」で検索してみても、たくさんの本が出ている。無論、小泉八雲の『怪談』が出てくるのは当然としても、それ以外にいっぱいある。

そういえば、昔、学校の怪談、というのがはやったことを思い出す。これについては、「ダークサイドミステリー」で取りあげていたのを見ている。

怪談というのは、いろいろと形をかえて昔から今にいたるまでつづいてきている。古くは、日本文学のなかでは『日本霊異記』があり、『今昔物語集』(巻二七)がある。それから、柳田国男の仕事のなかには、怪談にかかわるものもある。『遠野物語』は、怪談ということではないかもしれないが、視点を変えればある種の怪談ともいえなくはない。最近では、ネット怪談ということもある。

これらが、伝統的な話芸である、落語や講談ということではなく、ごく普通の人たちによって語られ聞かれる、それにファンが殺到している、というのは、とても面白い。番組のなかでは、民芸ということばで言っていたが、民俗学用語としては、昔話や伝説ということになり、あるいは、いわゆる民話ということになるのかもしれない。

心霊スポットをめぐるタクシーの話しは、面白い。(タクシー業界には、いろんな怪談がありそうである。)

NHKは、「業界怪談」をリニューアルして作ることはないだろうか。これは、かなり、番組の作り方としてはテクニックが必要ということになるだろうが。これからのテレビ番組は、素人の話のなかに面白いものを見つけていく、(プロがプロのアイデアで作るのではなく)ということが必要かもしれない。

2025年6月8日記

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