ドキュメント72時間「津軽 プレハブのそば屋で」 ― 2025-06-18
2025年6月18日 當山日出夫
ドキュメント72時間 津軽 プレハブのそば屋で
五所川原というところについては、地名としては知っている。正直にいえば、津軽の僻遠の地というイメージなのだが、そこに住んでいる人たちにとっては、生活の場所であり、故郷である。
たしか、高村薫の小説でこの土地の名前を覚えた。
ビッグエコーの蕎麦屋というしか名称として言いようがない。これで通じるというのが、この土地ならではの事情があってのことであろう。しばらく前までは、本当に屋台の蕎麦屋をしていたという。寒い冬など、水が氷ってしまって、さぞかし大変だっただろう。それでも、この商売を続けてきてこれたというのも、お客さんがあってのことにちがいない。
この回は、この番組でよく出てくる非常に劇的な人生を経験した人(というのも変な気がするが)は出てきていない。おそらくは、この地域に普通に生活している人たちばかりである。
地域としては、日本のほとんどの地域がそうであるように、過疎高齢化、少子化の地域ということになるはずだが、まだなんとかなっているらしい。だが、ここで生まれ育って都市部、特に東京に出て行く若い人が多いというのは、そのとおりなのだろう。
しかし、こういう地方でこそ、自由な生活ができる。あまり人目を気にせずに生きることができる。このような感覚で生活している人もいる。今では、むしろ都市での生活の方が、さまざまなルール……ささいなことかもしれないが、エスカレーターの乗り方など……で縛られているということができるかもしれない。この意味では、地方の、旧習というべき生活のなかでも、昔からの地域の生活のルールになじんでしまえば、かえって自由を感じることができる、そういうこともあるのだろうと思ったことになる。
ただ、自動車がなければお蕎麦屋さんにも行けないというのは、いたしかたないことかとは思う。
2025年6月14日記
ドキュメント72時間 津軽 プレハブのそば屋で
五所川原というところについては、地名としては知っている。正直にいえば、津軽の僻遠の地というイメージなのだが、そこに住んでいる人たちにとっては、生活の場所であり、故郷である。
たしか、高村薫の小説でこの土地の名前を覚えた。
ビッグエコーの蕎麦屋というしか名称として言いようがない。これで通じるというのが、この土地ならではの事情があってのことであろう。しばらく前までは、本当に屋台の蕎麦屋をしていたという。寒い冬など、水が氷ってしまって、さぞかし大変だっただろう。それでも、この商売を続けてきてこれたというのも、お客さんがあってのことにちがいない。
この回は、この番組でよく出てくる非常に劇的な人生を経験した人(というのも変な気がするが)は出てきていない。おそらくは、この地域に普通に生活している人たちばかりである。
地域としては、日本のほとんどの地域がそうであるように、過疎高齢化、少子化の地域ということになるはずだが、まだなんとかなっているらしい。だが、ここで生まれ育って都市部、特に東京に出て行く若い人が多いというのは、そのとおりなのだろう。
しかし、こういう地方でこそ、自由な生活ができる。あまり人目を気にせずに生きることができる。このような感覚で生活している人もいる。今では、むしろ都市での生活の方が、さまざまなルール……ささいなことかもしれないが、エスカレーターの乗り方など……で縛られているということができるかもしれない。この意味では、地方の、旧習というべき生活のなかでも、昔からの地域の生活のルールになじんでしまえば、かえって自由を感じることができる、そういうこともあるのだろうと思ったことになる。
ただ、自動車がなければお蕎麦屋さんにも行けないというのは、いたしかたないことかとは思う。
2025年6月14日記
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