『八重の桜』「鶴ヶ城開城」 ― 2025-10-20
2025年10月20日 當山日出夫
『八重の桜』「鶴ヶ城開城」
江戸時代をつうじて、200年以上、大きな戦争を国内でしてきていない。お城の籠城戦が終わって、降伏するとなったとき、どのようにすべきなのか、ルールがあったのだろうか。これが、戦国時代ならば、明文化されていなくても、その時代の武将たちにとっての暗黙のルールはあっただろうと推測できるが、200年も時間がたってしまうと、忘れられることになっていたとも考えられる。
鶴ヶ城の籠城戦の終わり方については、どれぐらい史料が残っているのだろうか。維新史に詳しい専門家なら知っていることかとも思う。
一般論になるが……戦争を始めるにも作法があるし、終わらせ方にも作法がある。国と国の戦争なら、国際的なルールがあることになる。(これも、正規の戦争(?)ならば、ということではあるのだが。今でも、ロシアとウクライナのことは、ロシアは戦争と言っていないし、イスラエルとパレスチナのことも、戦争とは言えないかもしれない。無論、戦闘は起こっているのだけれど。)
この回を見ていて感じることの一つは、城を明け渡すとなったときに、籠城していた女性たちが、城の内部をきれいに掃除していたことである。見ていて、そういう心情には共感するところがある。こういう心情は、どのようにして形成されてきたものなのだろうか。
近代の戦争として、退却戦を戦うとなると、敵に利用されないために、城を破壊するということが、軍事的には合理的な判断になるかと思う。会津籠城戦は、降伏したら、その後の戦争は一切なしの無条件降伏ということになる。
降伏にあたって城を掃除するという心情が、あるいは、太平洋戦争の終わりまでは、なんとか残っていたと言えるかもしれない。これも、ここの場面においては、まったく逆のケースも多くあっただろうとは思うが、総じて、会津の人びとに共感する気持ちは、現代にもあるかと思う。
思いつくこととしては、忠臣蔵(元禄の赤穂事件)における、城の明け渡しという歴史的、また、文化史的なエピソードがあってのことかとも、思ったりする。
2025年10月19日記
『八重の桜』「鶴ヶ城開城」
江戸時代をつうじて、200年以上、大きな戦争を国内でしてきていない。お城の籠城戦が終わって、降伏するとなったとき、どのようにすべきなのか、ルールがあったのだろうか。これが、戦国時代ならば、明文化されていなくても、その時代の武将たちにとっての暗黙のルールはあっただろうと推測できるが、200年も時間がたってしまうと、忘れられることになっていたとも考えられる。
鶴ヶ城の籠城戦の終わり方については、どれぐらい史料が残っているのだろうか。維新史に詳しい専門家なら知っていることかとも思う。
一般論になるが……戦争を始めるにも作法があるし、終わらせ方にも作法がある。国と国の戦争なら、国際的なルールがあることになる。(これも、正規の戦争(?)ならば、ということではあるのだが。今でも、ロシアとウクライナのことは、ロシアは戦争と言っていないし、イスラエルとパレスチナのことも、戦争とは言えないかもしれない。無論、戦闘は起こっているのだけれど。)
この回を見ていて感じることの一つは、城を明け渡すとなったときに、籠城していた女性たちが、城の内部をきれいに掃除していたことである。見ていて、そういう心情には共感するところがある。こういう心情は、どのようにして形成されてきたものなのだろうか。
近代の戦争として、退却戦を戦うとなると、敵に利用されないために、城を破壊するということが、軍事的には合理的な判断になるかと思う。会津籠城戦は、降伏したら、その後の戦争は一切なしの無条件降伏ということになる。
降伏にあたって城を掃除するという心情が、あるいは、太平洋戦争の終わりまでは、なんとか残っていたと言えるかもしれない。これも、ここの場面においては、まったく逆のケースも多くあっただろうとは思うが、総じて、会津の人びとに共感する気持ちは、現代にもあるかと思う。
思いつくこととしては、忠臣蔵(元禄の赤穂事件)における、城の明け渡しという歴史的、また、文化史的なエピソードがあってのことかとも、思ったりする。
2025年10月19日記
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