ドキュメント72時間「長崎・対馬 島の小さな商店で」2026-01-20

2026年1月20日 當山日出夫

ドキュメント72時間 長崎・対馬 島の小さな商店で

普通の人びとの生活の感覚ということは、もっともとらえにくいものであると思っている。歴史学であったり、社会学であったり、民俗学であったり、経済学であったり、とかいろんなアプローチがある。また、ドキュメンタリーというのも、一つの手法である。このごろ、目にするようになったことばとしては、生活史、生活誌、ということがある。

対馬は、平地が少ない。だから農耕ができない。しかし、わずかな土地があれば、お米を作っている。お米の生産を優先するのは、どういうことなのだろかと、思う。やはり、お米というのは、なにかしら特別なものと考えることになるのだろうか。

今の社会の経済の基本は、より安いものを買うのが合理的である、こういう価値観を基本としてしている。これに対して、(ちょっと高いかもしれないが)誰から買うかということに意味のある社会もある。普通は、こういうことは、前近代的な封建的な遺制であると否定的に見られることが多い。だが、対馬のようなところだと、商品は、その値段だけで、価値が決まるものではない。こういう人びとの感覚……地縁の関係……ということは、大事にしなければならないことなのか、それとも、もうほろんでいくことなのか。さて、どうなるだろうか。

面白かったのは、お好み焼き屋さん(広島焼き)のお店の、キャベツを切る機械。もう、今では、お好み焼き屋さんでは、キャベツを切るのは、人の労働ではないということなのだろうか。(むかし、東京の目黒に住んでいたとき、とんかつ屋さんがあって行ったが、とにかくキャベツが細く切ってあるのが、感動的といっていいぐらいだった。まさに職人技だった。)

韓国から近いので、多くの観光客がやってくる。そのやってくる韓国の人のことは、映していなかった。そういう判断で作った番組ということなのだろう。これも、韓国との観光が、この島の経済にとって重要ということかもしれない。対馬から、直接、韓国に輸出されているものというのがあるのだろうか。

自衛隊の駐屯地がある。地理的なことを考えると、もし朝鮮半島で何かあったときには、当然ながら、対馬は、戦略的にも、戦術的にも、重要な位置にあることになる。

特に対馬の人がイチゴが好きというわけではないだろうと思うのだが、どうなのだろうか。(どうでもいいことかもしれないが、イチゴは、今では冬の食べ物になっている。自然に栽培するなら、初夏のころが収穫の時期であるはずである。温室栽培の普及が、日本の、農産物の季節感を変えた一例になるだろう。)

商品の配達もしてくれる。過疎高齢化という地域にあっては、地域密着型のこういうサービスが重要な意味をもってくることはたしかである。そのためには、まず、通信と交通のインフラの維持ということが必須であるが。

2026年1月18日記

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