BSスペシャル「真実をめぐる攻防 〜アメリカ ファクトチェックの最前線〜」2026-02-05

2026年2月5日 當山日出夫

BSスペシャル 真実をめぐる攻防 〜アメリカ ファクトチェックの最前線〜

あまりに姑息というか、わざとらしいというか、いかにもNHKが、公正中立であるという立場を見せかけながら、実は、一方的な立場を主張するものになっている。

内容のほとんどが、トランプ大統領の発言についてのものだった。トランプ大統領の発言については、問題が多いことは周知のことなので、ことさらとりあげるまでもないかもしれない。だが、それを、いかにも公正なジャッジをしたかのごとく見せかけるのは詐欺である。

共和党だけではなく、民主党についても、ウソがあればそれをあばくということであったが、出てきていたのは、昔のオバマ大統領の選挙のときのエピソードが一つだけだった。

現在、トランプ支持の人びとと、そうではない人びととの間で、批難と憎悪の応酬がつづいているという現状認識からすれば、反トランプという意見にも、いかがわしいもの、ウソ、捏造、というものがあっていいかと思うが、これについては、まったく言及することがなかった。まったく無いと言っていなかったところをみると、調べればかなりあるということだが、それを言うとやぶへびになるので、まったく触れないように作った、ということかと思ってしまう。さて、どうなのだろうか。

トランプ政権の移民政策で、強制送還された兄弟。インタビューで話していたことばは、(おそらくは)スペイン語である。10歳ぐらいでアメリカに来て、10年ぐらいいて、英語を学んでいた、ということだったが、こういうことなら、普通は、アメリカのジャーナリストからの取材に対しては、英語で応答するだろう。それができないということは、英語を身につけてアメリカ社会の中で生活してきたということではなかった……意地の悪い見方かもしれないが、こういうことを思うことになる。

アメリカの分断をうれうということならば、その半分は、敵対する反トランプ、民主党側、ということについても、同様のアプローチがあってしかるべきなのだが、これが、まったく見られないというのは、おそらくは、意図的にしなかった、する気がなかった、ということだろう。反トランプなら、何を言ってもいいとは思わないが、その批判は、フェアなものでなければならない。こういう番組は、公正に見せかけながら、分断をあおるだけのものになっている。こんなトランプを支持するのはバカである、ということをいいたいだけ、である。

2026年2月2日記

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