大発見!八重山諸島に“光るコウモリ”がいた!2026-01-10

2026年1月10日 當山日出夫

大発見!八重山諸島に“光るコウモリ”がいた!

BSP4Kの番組表でたまたま見つけたので録画しておいて見た。

光るコウモリ(カグラコウモリ)のことは、とても面白い。だが、これを考えるには、生物にとって光る意味は何なのかということと、生物の視覚環世界の多様性ということを、考えることになるかと思ったところである。

私自身は、研究者としては、日本語の文字を研究対象としてきたのだが、どういう色で文字を書くか、ということで、色覚異常(いわゆる色盲)について、ちょっと勉強してみたことがある。具体的には、学校の教室の黒板に赤いチョークで文字を書くことの是非、ということになる。あるいは、辞書の印刷で、重要語を赤い文字で印刷することの是非、ということもある。

このとき、色彩学についていくつか入門書は読んだ。人間にとっての色彩の世界、可視光の範囲と、それを、どのような色彩として認識するか、ということは、どうやら、かなり恣意的、あるいは、偶然的なものかもしれない、と思う。人間がこのような進化の結果となったのには、それなりに意味のあることだったのだろうが。その理由、そうであったメリットは、何だったのだろうかと、考えたものである。

色彩学の入門書に必ず書いてあることの一つは、モンシロチョウは、紫外線が見える、ということがある。

今回のカグラコウモリは、赤い光(厳密にいえば、人間が赤いと感じる波長の電磁波)には、反応しない。つまり、見える光の世界が異なることになる。

番組の中では、哺乳類は、紫外線が見えないが、これは、その他の生物から見ると少数派であるということだった。

生物にとって、どの波長の光に反応するのか、また、発光したり、蛍光したりするのか、視覚にかかわる環世界の問題として、幅広く考えるべきことのように思う。

蛍光する物質というのは、いくつかあって、生物に蛍光という現象があることは、珍しいことではないらしい。では、そもそもこのような物理的な現象は、どのようなメカニズムで起こるのだろうか。ここも気になったところである。

生物とは関係ないかもしれないが、宇宙の星の観測は、人間の目で画像を見るかぎりは、可視光の範囲のことしか見られない。それ以外の波長の光(電磁波)については、観測は可能であるが、それを、人間の可視光の範囲に変換して見えるようにしてやらないといけない。人間の目で見ることのできる宇宙は、その姿のほんの一部でしかない、ということも重要なことだと思う。(こういう観点からの注意は、宇宙にかかわる番組でも、あまり触れられることがないが。)

コウモリは、人間とはまったく異なる、視覚と聴覚の環世界に生きている。同じことは、あらゆる生物についていえることのはずである。回遊するサケなどは、地磁気を感じているはずである。これは、人間は感じない。

UVライト(ブラックライト)は、文化財の調査などにも使うことがある。こういう機器の発達があって、いろいろと分かってくることがある。

2025年12月31日記

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