所さん!事件ですよ「文化財はつらいよ!? ニッポンの宝の危機」2025-10-18

2025年10月18日 當山日出夫

所さん!事件ですよ 文化財はつらいよ!? ニッポンの宝の危機

文化財(国宝とか重要文化財など)であっても、売買できることは、文化財についての知識が、ある程度ある人にとっては当たり前のことであるが、あまり、一般には知られていないことなのかとも思う。また、重要な文化財については、その保存や散逸をふせぐためもあって、文化庁で買うということも、よくあることである。(この予算は、減ってきているらしいが。)

お寺の文化財の建物をオークションに出して、それを、中国系の資本が買ってしまう、ということは、今の時代なら、もうありうることなのだろう。実際には、すでに多くあるのかもしれないが、あまり問題になっていないだけなのかもしれない。(問題は、それが、宗教法人という特殊な法人の所有のものであり、さらには、その宗教法人自体が、場合によっては、売買の対象になってしまっているということもある。)

地方の村落に、古くから伝えられてきた文化財を、どう保全していくか、ということは大きな課題である。

博物館の収蔵庫が一杯であるという問題は、関係者には周知のことである。奈良の民俗博物館が、近年、話題になった事例であるが、県知事は、3Dスキャンのデータを残して、実物は廃棄してかまわないという、きわめて「合理的」な考えを出している(もちろん、こんなアイデアを出すのは、維新の知事である。)

実物を残すことの本当の意義は、専門家にしか分からないことかとも思うのだが、常識的に考えても、実物が残っていくことの意味は、ちょっと考えれば分かりそうなものである。

水にぬれた古文書などを、凍結乾燥させる、つまり、フリーズドライの方法を使うということは、文化財の保存修復の技術として、近年になって本格的に使われ始めたことだと思っている。

2025年10月13日記

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