サイエンスZERO「“深海生物”ミステリー!未知の生態系に迫る」2025-11-14

2025年11月14日 當山日出夫

サイエンスZERO “深海生物”ミステリー!未知の生態系に迫る

ヨコヅナイワシのことは、ニュースで見たことは憶えている。こんなでかい魚が深海の生態系の頂点にいるということは、とても面白い。その形態が、普通に浅いところにいるような形をしているというのは、どういう進化の過程を経てのことなのだろうか。深海でああいう形になったのか、あるいは、もともと浅いところで生きていたのが、深いところに生息域を求めていった結果なのか。

環境DNAの調査によって、どこいらへんに住んでいるらしいということが、つきとめられるというのは、地球上の生物の研究において、有効な手段となるのだろう。また、チッソ同位体から、何を食べているかが分かるということは、目にすることであるが、これも、最終的には、現在の地球全体での生態系の解明ということにつながっていく基本の技術といっていいのだろう。

ところで、深海で、光がとどかない。地球上のほとんどの場所は、太陽からの光がとどいて、そこで植物が光合成することで、今の地球の自然環境がなりたっている。一方、地球のほとんどの部分は、光のとどかない深い海の底であることもたしかである。この広大な領域で、どんな生物が生きていて、それが、地球全体の生態系と、どうかかわるのか、ということは、これからの大きな研究の課題になるはずである。

植物が存在しないところで生きのびるために、貝が、メタンから栄養を取る、そのために、細菌と共生する。メタンの無いところでは、他の生物はどうしているのだろうか。

深海にも光る生物がいる。光るサンゴは、カンブリア紀に誕生したらしい。このとき、私の思うことは、そもそも光が届かない深海で、光ることの意味はいったい何なんだろうということである。光を発して、それを、受け取ることができる相手がいないと意味がないと思える。つまり、目の発達、ということとワンセットで考えたくなるのだが、こういうことについて、現在の生物進化の研究では、どのように考えられているのだろうか。

地表で、夜になって光るということの意味は、まあ分かる気がする。たとえば、ホタルなど。しかし、もともと光の無いところで、光る意味とは、何だったのだろうか。たまたま光るということになっているが、もともとは何か別の意味や目的のあったことなのだろうか。

2025年11月13日記

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