3か月でマスターするアインシュタイン「世界は「何」でできている?」2025-09-18

2025年9月18日 當山日出夫

3か月でマスターするアインシュタイン 世界は「何」でできている?

この回のタイトルだけを見ると、古代のギリシャの哲学者が何を考えたか、ということであってもなんらおかしくない。はるか古代から、人間は、この世界が究極的には何でできているのか、ということを考えてきた。その知識と方法論がサイエンスとして確立し、それとともに各種のテクノロジーの発達があって、より理論が精確になり、検証が可能になってきた……という流れでいいのかと、私は思っている。

その現代の最前線の考え方……この回で超弦理論になるが……は、検証することができない、あるいは、まだできていない(将来的には、理論として完成したものになり、検証も可能になるかもしれない。)

これからの子どもたちがどのような世界に生きていくことになるのか、と思うのだが、少なくとも、サイエンスの方法論としての理論(あるいは、仮説)を考えることと、それを、確実に検証することとの関係……このことに、より自覚的になる科学教育が必要になるのではないかと、私は思っている。サイエンスの考え方は、場合によるとまちがっているかもしれないが、それを、正していくシステムも、その内部にふくんだものでなければならない。といって、永遠の不可知論に陥ってはならないのだが。

理科教育、科学教育にかかわる人たちが、どういうことを思っているのか、気になるところである。

サイエンスとはどういうことかについての理解は、(私の理解としては)この世界に神の存在を考えるかどうか、ということとは、人間のなかでともに存在しうるものだと思っている。

強いていえばということになるが、世界を統一的な理論で説明したくなるというのは、人間とはそういうものなのだろうという側面もある。ここで、安易な説明にとびつかない自省と自制が必要なことかもしれない。

それから余計なことかと思うが、この回の冒頭で、トマトが赤く見える理由の説明として、色彩が光の属性であるような部分があったが、これは、正しくない。人間の目と脳で赤と認識する波長の光があるだけのことである。

2025年9月17日記

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