『薬指の標本』小川洋子 ― 2021-03-08
2021-03-08 當山日出夫(とうやまひでお)
![薬指の標本 薬指の標本](http://yamamomo.asablo.jp/blog/img/2021/03/08/5dc06f.jpg)
小川洋子.『薬指の標本』(新潮文庫).新潮社.1998(新潮社.1994)
https://www.shinchosha.co.jp/book/121521/
続きである。
やまもも書斎記 2021年3月6日
『琥珀のまたたき』小川洋子
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/03/06/9353963
「薬指の標本」「六角形の小部屋」の二編をおさめる。
小川洋子の文学作品には、透明感といってよいものがある。だが、その芯には確固たる存在があってのことではあるが。
ここに収録の作品も、また全体として一種の透明感というようなものを感じる。と同時に、これはまさにホラーであるとも思う。小川洋子という作家は、あるいは、現代では希有なホラー作家なのではないだろうか。
もし、奇妙な感じの作品、どことなく怖くなるような雰囲気の作品ということで、現代文学のアンソロジーを選ぶならば、是非とも小川洋子の作品をいれてみたい気がする。
そして、これは、上質のエンタテイメント小説にもなっている。読んでいって、思わずにその作品世界のなかにひたって読んでしまう。ストーリーテラーとしてのうまさがひかっている。
2021年2月22日記
https://www.shinchosha.co.jp/book/121521/
続きである。
やまもも書斎記 2021年3月6日
『琥珀のまたたき』小川洋子
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2021/03/06/9353963
「薬指の標本」「六角形の小部屋」の二編をおさめる。
小川洋子の文学作品には、透明感といってよいものがある。だが、その芯には確固たる存在があってのことではあるが。
ここに収録の作品も、また全体として一種の透明感というようなものを感じる。と同時に、これはまさにホラーであるとも思う。小川洋子という作家は、あるいは、現代では希有なホラー作家なのではないだろうか。
もし、奇妙な感じの作品、どことなく怖くなるような雰囲気の作品ということで、現代文学のアンソロジーを選ぶならば、是非とも小川洋子の作品をいれてみたい気がする。
そして、これは、上質のエンタテイメント小説にもなっている。読んでいって、思わずにその作品世界のなかにひたって読んでしまう。ストーリーテラーとしてのうまさがひかっている。
2021年2月22日記
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