業界怪談「リフォーム業界編」「コレクター業界編」2023-12-01

2023年12月1日 當山日出夫

業界怪談 リフォーム業界編 コレクター業界編

録画してあったものであるが、二つづつ見ていくことにした。

リフォーム業界編で思うのは、霊というものは、その土地や建物に住みつくものであるという考え方かと思う。民俗学的には、その土地に出る幽霊、お化けとして考えることになるのだろうと思う。

興味深いのは、仏壇に対する感覚。これは時代とともに変わっていくものだと思う。今では、仏壇のない家も多くある。が、そもそも仏壇とは、そんなに昔から一般家庭にあったものではない。だが、それが生活のなかに定着していくと、そこに何かしら霊を感じるように、人びとの意識が変わっていくことになる。

コレクター業界編では、人形とコインの話し。人形については、やはり何かしら霊がやどるという考え方がひろくあるようだ。それにしても、面白いのは、そのような因縁のあると分かっている人形を集めるという、コレクターの心理である。

たぶん人形コレクターのなかには、不思議な体験をした人がかなりいるのではないかと思う。

2023年11月30日記

ザ・バックヤード「アクアワールド茨城県大洗水族館」2023-12-01

2023年12月1日 當山日出夫

ザ・バックヤード アクアワールド茨城県大洗水族館

この水族館の名前は知っていたが、サメに特化した施設であるということは知らなかった。

サメの飼育は大変である。個体識別して、どの個体がどれだけエサを食べたか記録する。

また、その繁殖が興味深い。単為生殖。メスだけから卵が生まれる。これもサメが四億年の年月を生きのびてきたことの一つの理由なのかもしれない。また、胎生で生まれるということは知らなかった。そして、それが微妙な水温の管理が重要であるということ。それを確認するために、野生で生息している海の環境を調べる。なるほど、このような地道な活動があって、サメの飼育、繁殖につながるのかと興味深かった。

また、漁師の船に一緒に乗って、沖の定置網にかかった魚を調査し、サメがかかっているならば保護するというのも、重要な仕事といえる。

サメの多くが絶滅危惧種になっていることも重要かもしれない。地球環境の変化がサメの生態にも影響を与えている。

2023年11月30日記

サイエンスZERO「90%が行方不明!? 海洋プラスチック汚染 最新報告」2023-12-01

2023年12月1日 當山日出夫

サイエンスZERO 90%が行方不明!? 海洋プラスチック汚染 最新報告

JAMSTEC(海洋研究開発機構)の研究である。

海洋プラスチックの問題は知識としては知っていたが、その九〇パーセントが行方不明であるということは知らなかった。また、日本の近辺の深海が、プラスチックごみの集まる場所になっている可能性が高いとのことである。

地球環境問題は、いろんな角度から考える必要があるが、まずは実際にどのような現状であるか、知ることが重要になる。四国沖の深海の海底にしずんでいるプラスチックごみの映像は、確かに衝撃的である。

この番組の趣旨からははずれるかもしれないが、この調査を行った海洋研究開発機構は、これからも無事に研究機関として存続していくことができるのだろうか。こういうところにこそ、学術研究の費用をかけるべきだと思う。

2023年11月27日記

100分de名著「“古今和歌集” (4)女の歌は「強くない」のか?」2023-12-02

2023年12月2日 當山日出夫

100分de名著 “古今和歌集” (4)女の歌は「強くない」のか?

四回目は女性の歌を取りあげていた。これはこれで一つの方針、見識だと思う。『古今和歌集』というと、どうしても紀貫之を取りあげたくなるかと思うが、そうではなく、六歌仙のなかの小野小町であった。

平安時代、『古今和歌集』が編纂された時代の、王朝貴族の女性とはどんな存在であったか、これは、いろいろと興味深いところがあると思う。が、この番組では、そのような論点には踏み込まず、常識的な見解でとらえていた。いわゆる通い婚の時代である。

『古今和歌集』の歌を読むとき、あくまでもその時代の文脈に即して読むということもできる。文学研究としては、このような読み方をすることが多いだろう。そうではなく、現代の我々が読んで、一〇〇〇年以上の時を経て、なおかつ共感できるものがあるとしたら、それは何なのか、という方向で読んでいた。これは、「100分de名著」という番組の趣旨からすれば、このような方向性になるべきだとは思う。そして、『古今和歌集』は、そのような読み方が出来る作品である。あるいは、逆に『古今和歌集』を読み継いできた歴史が日本文学のなかに流れているから、現代の目でも読むことか可能だとも言えようか。

ところで、無粋なことを書いておくが、小野小町の時代に、十二単(女房装束)はまだ成立していない、というのが常識的な見解かと思っている。もうちょっと時代が下って、『源氏物語』の時代なら、女性の服装として問題はない。だが、ここでは、平安時代の貴族の女性=十二単、ということで作ってあった。

2023年11月28日記

英雄たちの選択「家康の終活〜徳川の天下を決めた最後の決断〜」2023-12-02

2023年12月2日 當山日出夫

英雄たちの選択 「家康の終活〜徳川の天下を決めた最後の決断〜」

再放送である。最初の放送は、二〇二〇年。『どうする家康』が、もう終盤になってきたので、それに合わせての放送だろう。

メインにあつかっていたのは、家康の息子の忠輝のこと。伊達政宗と結託して謀反を起こすのではないかという懸念にどう対処したか、という話し。歴史的なこととしては、すでに知られていることだろうと思う。このあたりの事情は、歴史学の専門ではないので、そう思うだけであるが。

それよりも興味深いのは、江戸時代になって全国的な法治国家をどう作っていったかというあたりである。武家諸法度などの一連の法整備は、大阪の陣が終わって家康が死ぬまでに行われている。このとき、日本にいる人びと……この場合は武士を中心に考えることになろうが……が、法というものに対してどのような感覚を持っていたのか。

また、そのように戦乱の無い平和な時代が続くように設計した徳川の時代が、二〇〇年以上たつと、どういう経過が崩壊することになったのか。設計ミスであったのか、時代の流れであったのか……まあ、このあたりは、人によって考え方の分かれるところかなとは思うが。

最後のところの議論、人物の出自や血筋を優先するのか、あるいは、実力主義で評価するのか、歴史の問題としては興味深い論点なのだが、今の時流としては、実力主義の方に傾くかと思う。この番組が二〇二〇年のものであることを考えると、ここ数年で、大きく潮流は変わってきていると感じるところがある。

2023年11月30日記

『ブギウギ』「カカシみたいなワテ」2023-12-03

2023年12月3日 當山日出夫

『ブギウギ』第9週「カカシみたいなワテ」

朝ドラのなかで、国防婦人会ほど悪役はいない。これも今の時代の価値観からすると、そのような描き方になるのだろうが。ただ、歴史的に見れば、これは、それまで家庭の中に閉じ込められていた主婦たちが、おおっぴらに街頭に出て活動できる社会参加の嚆矢ともいうべきものであったことになる。現代の価値観からは、結果的に日本の戦争に協力するということにはなってしまったのだが。

時代は、昭和一五年のころである。日中戦争が泥沼化し、太平洋戦争の前という時代である。スズ子たちの舞台にも、警察の目が厳しくなってくる。三尺四方の枠からはみ出さずに歌うように指示される。

「蘇州夜曲」が流れていた。西条八十作詞、服部良一作曲の歌であるから、ドラマに登場してもおかしくはない。だが、「李香蘭」の名前は出てこなかった。この時代、「李香蘭」は、日中友好の象徴であった。それは、ある意味で架空の存在であったかもしれない。この名前を出すことは難しいのかとも思う。

この週で印象に残るのは、茨田りつ子である。警察に捉まっても、毅然としている。自分は歌手であるという自負が漲っている。ステージでの歌、「別れのブルース」も良かった。

おでんの屋台の伝蔵がいい雰囲気である。下宿の主人の夫婦といい、スズ子のまわりには、いい人がいる。大阪のはな湯でもそうだった。暗い世相を描きながら、見ていてちょっとほっとするのは、脇に出てくる市井の善良な人びとである。このようなところが、このドラマの良さを支えているのだと感じる。

2023年12月2日記

歴史探偵「白村江の戦い」2023-12-03

2023年12月3日 當山日出夫

歴史探偵 白村江の戦い

古代の日本と朝鮮半島の関係について、現在の時点で、妥当な落とし所で作った番組という印象である。

白村江の戦いについては、古代のヤマト政権の朝鮮半島への侵略ととらえることもできるだろう。一方で、古代において、日本と朝鮮半島の人びとは交流、交易があり、仲良くしていたという面を見ることもできるだろう。番組では、軍事的な侵略という面は出さないで作ってあった。これはこれで、一つの歴史の見方であるかと思う。

古代において、朝鮮半島の国、なかでも百済の国との関係は重要になる。いわゆる漢字の伝来ということも、『日本書紀』『古事記』などでは、百済の国からもたらされたと記載がある。(このようなことは、以前、大学で日本語の歴史を教えるときに、何度となく語ったことである。私の考えとしては、古代の朝鮮半島から漢字を使うことを職掌とする人びとが日本にわたってきて、日本で生活するようになったというふうに理解してきた。)

「白村江」であるが、私が昔習った歴史の授業では、「はくすきのえ」であったと記憶する。なお、「大化の改新」はこの名前で習った。「乙巳の変」という最近の言い方は、習った記憶がない。

ともあれ、古代において、朝鮮半島の人びととの交流の中で、日本の国の制度や文化が形成されてきたということは、きちんと確認しておく必要のあることだと思う。

2023年12月1日記

『どうする家康』「大阪の陣」2023-12-04

2023年12月4日 當山日出夫

『どうする家康』第46回「大阪の陣」

始まりで登場していたのは、タヌキとキツネであった。家康がタヌキで、茶々がキツネということだろうか。

このドラマも残すところわずかとなった。この回は大阪の陣。

印象に残るのはやはり家康の覚悟である。戦乱の世を終わらせるためには豊臣を滅ぼすしかない。その最後の戦に家康は自ら臨もうとしている。ここで、秀忠は正面には出てこない。豊臣を倒すのは秀忠の役目ではないということである。

このあたりの家康の描き方を見ると、最初のころの状況によってはいったいどうしようかと迷う様子からは、まるで別人である。ドラマで描いてきたのは、家康という人間の成長の物語であったかとも思う。

家康は鉛筆を使っていた。日本に現存する最古の鉛筆が、家康の使用のものであるということは、よく知られていることだと思う。

大阪城で、茶々、秀頼、それから千姫が並んで武将たちの前で士気を鼓舞するシーンがあったが、さて、このような場面があり得ただろうかとは思ってしまう。しかし、ドラマとしては、豊臣の心意気を示すことになる重要な意味があるかと思う。

家康は大阪城に向けて大砲を撃つように命じる。この砲撃を受けて、豊臣の方では、茶々たちは天守に逃げる。さて、この時代の城のあり方として、天守は避難場所として選ばれるものだったのだろうか。このようなことを思ったりするが、ドラマの演出としては、面白い展開になっていたかと思う。

あの時代の大砲は、あんな遠距離から命中精度が高かったのだろうか。

真田丸が出てきていた。大阪の陣で、真田丸のことが大きく出てくるのは、以前の大河ドラマの『真田丸』を受けてのことかと思う。

さて、次週は大阪の陣の続きになる。楽しみに見ることにしよう。

2023年12月3日記

「あの日アメリカで何が 映像記録・ケネディ暗殺60年」2023-12-04

2023年12月4日 當山日出夫

BS世界のドキュメンタリー 「あの日アメリカで何が 映像記録・ケネディ暗殺60年」

もう六〇年になるのかという気がする。この事件のことは、私はかろうじて記憶している。日本でも大きなニュースだった。

ドキュメンタリーの作り方として、余計なナレーションによる説明は極力入れず、当時の映像と音声記録で構成してある。これが、日本の番組だったら、ケネディ大統領暗殺の真相は……と、解釈を付けくわえるところかもしれない。このような番組の場合、説明とか解釈とかはない方が、より強く事件のことが見るものに伝わる。

事件について、新資料が出てくるということはなかった。だが、事件の真相はどうであれ、そのときに、現場にいた人びとにとってどのような事件であったのか、それがどのようい記録され、報道されていたのか、このような観点からかなり興味深い作り方になっていたと思う。

ケネディの演説予定原稿についても出てきていた。なかに神ということばが出てきていたのが印象に残る。少なくともこの時代、アメリカという国家の理念のなかには、キリスト教信仰が深く存在していたことは確かなことだろう。

2023年12月2日記

「ロープレスキュー競技会 GRIMP JAPAN 2023」2023-12-05

2023年12月5日 當山日出夫

ニッポン知らなかった選手権 実況中! ロープレスキュー競技会 GRIMP JAPAN 2023

これは面白かった。この番組は不定期の放送なのだが、番組表を見て気がついた時は録画しておいて見ることにしている。

レスキューの競技会があることにまず驚く。これも世界大会もある。また、日本で行われた大会に外国からも参加している。

実際の災害現場などでの人命救助を想定しての実践的な競技である。なるほど、このような現場では、このようなロープや機材を使ってレスキューが行われるのかと、実に興味深かった。

この競技会の背景には、日頃の訓練や、機材の開発なども地道に行われているのだろうと思う。このような仕事をしている人たちのことは、もっと世の中に知られていいことだと思う。

2023年11月27日記