「友とつないだ自動車革命 ~世界初!5人乗り量産EV~」 ― 2024-05-24
2024年5月24日 當山日出夫
新プロジェクトX 友とつないだ自動車革命 ~世界初!5人乗り量産EV~
本当にEVの時代になるのだろうか、解決すべき課題は多い。まずは、全固体電池の開発と、軽量化、が問題である。それまでは、ハイブリッド車の方が合理的な選択になるだろうか。自動車の生産から、電気の発電、供給までの総合的な環境負荷は、さしてEVが優れているとはいえない、というのが今の一般的な見解かと思っている。
だが、日産が実用的なEVを開発したことの意義はある。
その価値は認めるとしても、現在、EVは中国とアメリカのメーカにシェアを取られている。中国製の低価格EVが、これからどれだけ世界に普及するか、気になるところである。(この秋のアメリカ大統領選挙の結果によっては、どうなるか分からないところがある。)
この番組で描いたのは、結局は、EV開発に積極的でなかったが、一転して、その開発を進めることになった、ゴーン社長の経営方針のブレと、それに翻弄されながらもなんとか開発にこぎつけた、現場の苦労……という話しになるだろうか。その苦労も、休日返上の仕事という、旧来の日本型の仕事ぶりである。
日産LEAFの開発の物語が、これからの日本の産業構造戦略の参考になるとは思えないのだが、どうだろうか。
EV用電池の開発と生産で、はたして日本がどれだけ頑張れるのだろうか。パナソニックとかトヨタとかは頑張っているようなのだが、開発はできたとしても、量産のための製造は中国の工場でということになるのかもしれない。
ただ番組では触れることがなかったが、日産のe-POWERのこころみは面白い。次のEVのためのステップの技術ではある。だが、動力源がモーターだけで自動車を走らせる技術ということについては、こまかなノウハウの蓄積があるにちがいない。これを、次世代の本格的なEVに生かせるかどうか、気にはなるところである。だが、コストカットで疲弊したであろう、研究開発部門にその余力があるのだろうか。
2024年5月22日記
新プロジェクトX 友とつないだ自動車革命 ~世界初!5人乗り量産EV~
本当にEVの時代になるのだろうか、解決すべき課題は多い。まずは、全固体電池の開発と、軽量化、が問題である。それまでは、ハイブリッド車の方が合理的な選択になるだろうか。自動車の生産から、電気の発電、供給までの総合的な環境負荷は、さしてEVが優れているとはいえない、というのが今の一般的な見解かと思っている。
だが、日産が実用的なEVを開発したことの意義はある。
その価値は認めるとしても、現在、EVは中国とアメリカのメーカにシェアを取られている。中国製の低価格EVが、これからどれだけ世界に普及するか、気になるところである。(この秋のアメリカ大統領選挙の結果によっては、どうなるか分からないところがある。)
この番組で描いたのは、結局は、EV開発に積極的でなかったが、一転して、その開発を進めることになった、ゴーン社長の経営方針のブレと、それに翻弄されながらもなんとか開発にこぎつけた、現場の苦労……という話しになるだろうか。その苦労も、休日返上の仕事という、旧来の日本型の仕事ぶりである。
日産LEAFの開発の物語が、これからの日本の産業構造戦略の参考になるとは思えないのだが、どうだろうか。
EV用電池の開発と生産で、はたして日本がどれだけ頑張れるのだろうか。パナソニックとかトヨタとかは頑張っているようなのだが、開発はできたとしても、量産のための製造は中国の工場でということになるのかもしれない。
ただ番組では触れることがなかったが、日産のe-POWERのこころみは面白い。次のEVのためのステップの技術ではある。だが、動力源がモーターだけで自動車を走らせる技術ということについては、こまかなノウハウの蓄積があるにちがいない。これを、次世代の本格的なEVに生かせるかどうか、気にはなるところである。だが、コストカットで疲弊したであろう、研究開発部門にその余力があるのだろうか。
2024年5月22日記
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