クラシックTV「UKサウンドの秘密!〜音楽大国への道〜」2026-01-23

2026年1月23日 當山日出夫

クラシックTV 「UKサウンドの秘密!〜音楽大国への道〜」

芸術ということを考えるときに、それをささえる多くの人びと……民衆、大衆、市民、などということができる……のことをふくめて、総合的に考えることは、意味のあることである。

かつては、権威の象徴である教会があって、そこでの音楽であったものを、ラテン語を俗語(この場合は英語)を使うようになる、人びとに分かりやすいものになる、ということは、音楽だけではなく、多くの芸術にとって、一つの大きな流れであるといってもいいだろう。

日本の文学でも、かつては、漢文でなければならなかったものが、漢字仮名交じり文であり、平仮名文であり、言文一致体になる……あまりにおおざっぱな言い方とは思うが、大きな流れとしては、こういう方向性は、たしかにある。

社会の公共空間での音楽。これは、どのような文化をもつかにもよるが、広く社会の連帯感、共通感覚、それが、場合によっては、愛国心ということになったり、こういうことはある。日本の場合、町内会の盆踊りであったり、学校の卒業式での国歌であったりするのだが、こういうことについては、一部では非常に批判的に見る人たちもいる。だが、そうはいっても、音楽を共有することの文化的意味ということまでは、否定できないだろうと思う。(まあ、自分の気に入らないものには、ともかく反対するというだけのことである。)

エンタメが、大衆化して、お金を払えば誰でも見られる……こういうことの背景には、近代的な市民社会ということを考えることになるかと思う。

番組では、かわらばん、と言っていたが、パンフレットのようなものがあって、ゴシップソングとして、歌詞だけが印刷してあって、それを、グリーンスリーヴズのメロディで歌う。これは、まず、そのメロディが、人びとに共有されていなければならないのだが、こういう人びとの文化というのは、どうやって形成されてきたものだろうか。これは、とても興味深い。

ヘンデルのオラトリオが、オペラのような格式張ったものではなく、俗語(英語)で、一般庶民(市民というべきか)が楽しめるものだった、ということは、よく知られていることだろうと思っている。あんまり音楽の歴史についての知識はないのであるが。思うこととしては、ディケンズなどの時代、人びとはどんな音楽を聴いていたのだろうか、ということがある。シャーロック・ホームズは、バイオリンを弾いていたと憶えているが、さて、どんな音楽を演奏していたのだろうか。

ブリティッシュ・ロックが、多く、クラシックにつながる部分がある、という指摘はそのとおりなのだろう。これは、イギリスの社会階層と音楽という視点で考えることになるだろうか。

今のイギリスのことについては触れていなかったが、たくさんの移民をかかえていろいろと困ったこと(と言ってはいけないのかもしれないが)がありそうである。イギリスの音楽も変わっていくことになるだろう。

2026年1月16日記

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