フロンティア「ヒトはなぜ歌うのか」2024-05-09

2024年5月9日 當山日出夫

フロンティア ヒトはなぜ歌うのか

タイトルのヒトはなぜ歌うのか、という問いには答えていないのだが、しかし、人間が歌うことと、脳の働きに関係があるということは、理解できる。認知症になってものを忘れるようになっても、昔憶えた歌のことは忘れない。これは、おそらくは、人間の脳の活動に音楽が深くかかわっていることを示唆するものであるにちがいない。

私は、音楽にはまったく才がないのだが、日常的にWalkmanは手放さない。寝るときも、かならず持って行く。

アフリカの狩猟採集生活を送っている人びとの歌は興味深かった。なぜ人間は歌うようになったのか、それを共同性に求めるのは、そう無理な考えではないだろう。だが、これも現段階では仮説にとどまる。

おそらく、人間にとっての音楽の起源を考えることは、言語の起源とか、宗教の起源とかを考えることにつながるに違いないとは思う。

それから、録音やその分析の機材の発達が、この分野の研究の進展におおきくかかわっていることも重要かもしれない。昔なら、大きなテープレコーダーを持っていくのがやっとだっただろう。

ともあれ、音楽というものが、人間というものの存在の根源にかかわるものであることは確かなことのようである。

ただ、この番組では触れることはなかったが、耳が聞こえない、聴覚障害の人たちにとって、音楽とは何であるのか、ということも考えてみる必要のあることであると思っている。

さらに書いておくならば、LiD/APD(聴覚情報処理障害)と音楽、言語音との関係はどうなのだろうか。これからの研究課題ということかもしれない。

2024年5月7日記

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