ザ・バックヤード「美浦トレーニング・センター」2024-09-28

2024年9月28日 當山日出夫

ザ・バックヤード 美浦トレーニング・センター

競馬にはまったく興味がない。競馬場には行ったことがない。たま~に、テレビのニュースで見るぐらいである。

この施設のことは知らなかった。JRAとしては、ものすごくコストをかけているということがよくわかる。それだけ、競馬というのは大きなビジネスなんだろうと思う。(どうでもいいことだが、日本において、馬の飼育、調教というのは、今は、ほとんど競馬の世界のものといっていいのだろう。これが、戦後しばらくまでは、馬車など労働力としての馬匹ということもあったろうし、農耕にもつかわれた。戦前までは軍馬が重要な意味を持っていたはずである。)

この施設は、馬優先、というのがよくわかる。番組の冒頭、施設の入り口のところの映像をみると、場内馬優先、と大書してあった。中には、道路は馬優先である。

蹄鉄というのは知識としては知っていたが、いったいいつごろから使われ始めたものなのだろうか。それにしても、蹄鉄を打ち付けるのに使っている釘が非常に長い。まあ、あれぐらの長さの釘できちんと固定しなければならないほど、走るときに衝撃がかかるということなのだろう。

馬のプールも面白かった。その水中の姿を見ることができるというのも、面白い。

手術の場面をテレビで放送するのは、きわめて珍しいことかもしれない。馬専用のMRIもあることを知ったが、現在の獣医学はいったいどういう世界なのだろうか、これはこれとして、とても興味深いところがある。(大学の獣医学部のバックヤードとか放送してくれないだろうか。)

「美浦」と書いて「みほ」と読むことを、この番組で知った。

2024年9月26日記

「国際共同制作 人新世 地層が語る“人間の時代”」2024-09-28

2024年9月28日 當山日出夫

サイエンスZERO 国際共同制作 人新世 地層が語る“人間の時代”

地質年代として、「人新世」が確定しなかったということは、ニュースで見たという記憶があるのだが、それが、どのような調査にもとづいておこなわれいるものなのか、ということには不案内であった。

一九五〇年代以降、核実験によるプルトニウムが世界中の地層から見つかるようになっているということは、確かにそうなんだろうと思う。マイクロプラスチックの問題もある。これも、さかのぼれば、近代の産業革命以後の化石燃料の大量消費ということもあるし、さらには、人類が農業を始めたころにさかのぼって考えることもできる。

いろいろな論点はある。

ただ、よく分からなかったところは、地質年代の定義である。それを、地層や古い岩石のことだけとしてとらえるのか、あるいは、それによって分かる地球規模の環境問題として考えることになるのか、どこに視点をおくかで、判定の考え方が変わってくるだろう。まあ、短い番組のなかで、そこまで説明するのは無理だったかもしれないが。

ともあれ、近年になって、人類のいろんな活動が、地球環境に大きく影響を及ぼす時代になってきたことは、確かなことである。これから、「人新世」という用語が定着して使われていくことになるのかどうかは分からないが、問題意識としては持っておかなければならないことである。

2024年9月24日記