タヌキはどこへ行ったか2009-01-25

2009/01/25 當山日出夫

ほうじょうさん、コメントありがとうございます。

その後の我が家の様子ですが、どうやら、タヌキ(または、アライグマ、または、妖怪)は、今のところ、姿を見せません(?) 実際に「見た」というわけではないので、存在の徴候が無いというべきですが。

理由としては、天井裏でガサゴソと音がしなくなった。また、我が家の良い子たち(黒ネコ、複数形)の態度。あまりにも、だらしなく、の~んびりと、おおらかに、ぐ~たら、のどかに、している様子を見ると、どうやら、安心できそうです。

1階の玄関に人がいるだけで、そわそわ・うろうろして、2階の窓から脱出したがるほどですから、屋内に、家族以外の生き物がいれば、あんなに安逸にしているはずがない。

というわけで、しばらく様子を見てという状態。

とはいえ、我が家も、築10年以上経過。床だけは頑丈につくりました。どこに、どれだけ本をおいても大丈夫なように。ただ、もともと地盤がしっかりしていない土地なので、すこし傾いてはいます。そのうち、改修の必要があるとは思っています。

當山日出夫(とうやまひでお)

CH81(2)2009-01-25

2009/01/25 當山日出夫

先日の京都でのCH81(情報処理学会、人文科学とコンピュータ研究会)のつづき。

(3)文芸作品に見る日本語音節統計の歴史的特性(佐藤大和)

佐藤さんの発表は、毎回、すばらしい。これまで、小津映画の分析が面白かった。その構図や、ショットの長さ、これを機械的に分析するだけの、きわめて工学的でシンプルな方法で、小津映画の本質にせまる研究を、発表してきている。

今回は、日本語の音節(シラブル)の研究。結論で次のようにある。

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日本語の音節は、この歴史的期間において様々な消長があったものの、それぞれの時代音節記号系は一定の分布特性をもち、その特性は時代によって大きく変動していないことが明らかとなった。(p.24)
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あつかった資料は、万葉集・源氏物語・平家物語・夏目漱石、であり、一般的な日本語史の観点からは、音節言語から、モーラ言語への転換について、まず考えてしまう。今回の佐藤さんの発表を聞くと、いったい音節言語→モーラ言語、というのは、いったい日本語にとって何だったのだろうかと、素朴に思ってしまう。

今後の佐藤さんの研究に期待するとともに、自分でも、勉強しなければと思った次第である。

(4)頻出文字列に基づく古今和歌集と新古今和歌集の比較分析の試み(斎藤康彦)

簡単にいえば、『古今集』『新古今集』を題材にしての、nグラム分析である。工学系の人が、日本の古典文学をあつかう時の、ひとつの視点ではあるのだが、類似する先行研究として、近藤みゆきさんや、山元啓史さんなどの、研究がある。

私の感想をいえば、国歌大観CD-ROMの利用、あるいは、単に書物を人間が読んで分かる、それ以上のことを、別の手法で、きれいに見せてくれる・・・というのを、期待したいのだが、なかなか難しい。

當山日出夫(とうやまひでお)

『デジタルネイティブ』2009-01-25

2009/01/25 當山日出夫

以前(昨年)、2008年11月9日に、

「デジタルネイティヴな人文学は生まれるだろうか」と題して書いたことがある。

http://yamamomo.asablo.jp/blog/2008/11/09/3899323

これは、NHKの番組予告(「はてな」による)をもとに書いたもの。それが、本になっている。

『デジタルネイティブ-時代を変える若者たちの肖像-』(NHK出版生活人新書).三村忠史・倉又俊夫(NHK「デジタルネティブ」取材班).日本放送出版協会.2009

10日ほどまえに買って、つんでおいたのだが、今日になってやっと通読。

感想としては、まあ、そういう人たち(若者)もいるでしょうが……ということになる。これは、あまり、「世代論」として考えない方がいい、と私は考える。

ところで、本書のなかにもあるし、HNKのHPにもあるが、デジタルネイティブ度のチェック。これを考えた人は、おそらく、(私の理解するところでの)デジタルネイティブを理解していない。

私は、携帯電話は、音声通話でしかつかわない。メールは基本的に利用しない。理由は簡単。キーボードを打った方が、絶対にはやいし、楽であるから。それを、なんでわざわざテンキーでやらねばならんのか。まあ、いつでも、どこでも、という意味でならわからんでもない。それならば、モバイル端末をふくめたという趣旨の表現にすべきだろう。あるいは、ノートパソコンを常に持ち歩いていますか、でもいい。

また、マーラーの交響曲が好きな人間が、あえて、ダウンロードで曲を聴くはずはなかろう。(「いまどきの若者」に、マーラーが好きというのは少ないとは思うが。)

といようなことはさておき、私が読んで感銘をうけたのは、シエラレオネの若者のはなし。カラシニコフのことを、考えると、一つの希望が見える。

『カラシニコフ I』(朝日文庫).松本仁一.朝日新聞社.2008
『カラシニコフ II』(朝日文庫).松本仁一.朝日新聞社.2008

本の内容についての感想はおってまた。

當山日出夫(とうやまひでお)

余談
やはり、まだ、ローマ数字は使わない方がいいかと思って、ローマ字「I」「II」と表記した。