『八重の桜』「再び戦を学ばず」 ― 2026-03-16
2026年3月16日 當山日出夫
『八重の桜』「再び戦を学ばず」
時代としては、憲法の制定、教育勅語、というあたりから、日清戦争までのことになる。
この時代を描いて、また、これまでの戊辰戦争のことなどを描いてきて、平和主義と武士の忠誠心、これを無理なく一つのドラマの中におとしこむには、ちょっと無理があるかなという気がする。
どちらも、人間として普通にいだく感情である。戦争よりも平和がいいにきまっている。そして、武士としては主君に忠誠をつくすべきである。これらのことが、うまく調和しないままに、ドラマの中にある。ときとして非常に矛楯することになる場面もあるだろうが、それを無いかのごとく描くのは、しかたないことかとも思う。
赤十字の従軍看護婦ということは、非常に肯定的に近代的な価値観で見ることもできるし、その一方で、これは戦争があることを前提にしているので、そんな存在自体を忌避すべきであるという潔癖な絶対平和主義もあるだろう。ここのところをつきつめて考えることを避けて、なんとなく、八重という人物のなかで一緒になっている。これはこれで、この時代を生きた人間のあり方として、否定されるべきことではないといってもよい。
会津は逆臣ではなかった。正義かどうかは、天皇の意向にそったかどうかできまる。俗な言い方をすれば、玉を手にした方が勝ちということになる。これも、会津から見た幕末から明治維新、戊辰戦争ということであるならば、こうなるだろうとは思う。
2026年3月15日記
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