ダークサイドミステリー「消えた80億円!欲望が呼ぶ犯罪連鎖 〜史上最大の地下トンネル金庫破り〜」2026-03-17

2026年3月17日 當山日出夫

ダークサイドミステリー「消えた80億円!欲望が呼ぶ犯罪連鎖 〜史上最大の地下トンネル金庫破り〜」

これは、かなり面白かった。

まず思ったのが、その測量の見事さである。80メートルのトンネルを掘るだけでも、かなりの計画が必要であるが、それを、目的地(?)の金庫室の真下にもってくるのは、難しいかもしれない。銀行の内部に共犯者がいたので、金庫室の間取りなどは、分かっていただろう。だが、スタート地点の建物から、どの方向に向かっているかを正確に把握していないと、ゴールに到達できない。この計測は、どうやったのだろうか。

ブラジルはかつては軍事独裁政権であったが、この時代の方が、むしろ治安は良かった、というのは、なんとも皮肉な話しである。民主化されて、自由になった結果、汚職や麻薬犯罪が横行するようになった(らしい)。民主主義は、人間を賢くするということではないようである。(これは、今の世界の様子を見ていても感じるところである。だが、それで人間が賢くなることはないとしても、他の制度より民主主義の方がマシである。いや、より悪くはない。チャーチルの言うとおり。)

犯人たちと、連邦警察と、汚職警官、この三つ巴の争いは、こういうこともあるのかと思うが、なんともすさまじい国である。地方の警察官の一部は、もうギャングとしかいいようがない。誘拐して身代金をとるだけではなく、殺しまでやってしまうらいい。

大きな犯罪で、一番、もうけることになるのは、マネーロンダリングである。たしかに、今の時代の犯罪としては、そういうことなのかなと思う。

現金で、50レアル札で、大金を払えば、それで足がつく。つまりは、奪った金の賢い使い方(?)を考えていなかったということになる。この意味では、銀行の地下にトンネルを掘って現金の札束を盗むというのは、あまり合理的な仕事ではないということかもしれない。

今の時代、現金の札束というのは、あまり目にすることがないかなと思う。銀行間のやりとりで、お金は流れる。

一方、日本で最近あった事件だと、現金の札束を狙った事件があった。これは、日本から香港に日常的に現金を運んでいたらしいのだが、今の時代にこんなことをするのかと思って、ニュースを見ていた。(日本円の札束は、魅力的なのだろうか、安心資産ということなのだろうか。)

地下にトンネルを掘るといって、話しの中で出てきていたのが、メキシコとアメリカの国境の密入国のためのトンネル。無論、これは非合法であるし、掘ったのも、通行の料金をとるのも、マフィアということになるのだろう。だが、こういうことが、どうどうと話題に出てくるというのも、珍しいことかもしれない。地下トンネルというと、最近では、ガザ地区からイスラエルに延びるトンネルのことが、思い出される(ハマスが作った)。それから、『大脱走』を思い出す。これは、測量を誤って出口をあぶないところに作ってしまったのだが。

どんな犯罪でも、末端の仕事をする下っ端が一番損をする……こういうことは、どこの国でも変わらないことのようである。

2026年3月12日記

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