100分de名著「福沢諭吉“福翁自伝” (2)自分を高める勉強法とは」 ― 2025-09-19

2025年9月19日 當山日出夫

100分de名著 福沢諭吉“福翁自伝” (2)自分を高める勉強法とは

適塾で枕がどこにいったかわからない、という話しはあまりにも有名である。まあ、ほんとかどうか、という気もしなくはないが。

この番組の中で言っていなかったこととして、重要なことは、適塾での勉強法……素読、講釈、会読、ということは、江戸時代の漢学塾などで一般的な方法であって、何も適塾の緒方洪庵の独創になるものではない、ということかと思う。テキストを読むのに、音読(素読)から始めるというのは、言語の勉強や研究にとって基本的なことである。(無論、日本の古典については、音韻史などの知識が必要にはなるが、そういうことを知ったうえで、古いテキストを音読することの意味というのはある。別に、これは、齋藤孝の肩を持つということではない。)

何のために勉強するのか、それが楽しいから、知ることが喜びだから……これは、そのとおりなのだが、今の時代、勉強が好きだからといって、大学院で学位をとっても、さてその先どうするか、となると、多くの若い人たちが暗澹とならざるをえないのが、実際の姿である。(こういうことまで言うのは、この番組の趣旨ではないのではあるが。)

2025年9月18日記

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