サイエンスZERO「他者との遭遇!?“ソーシャルブレインズ”研究最前線」 ― 2025-09-27

2025年9月27日 當山日出夫

サイエンスZERO 他者との遭遇!?“ソーシャルブレインズ”研究最前線

これは、面白かった。

共感、嫉妬、など人間の感情は、人間だけのものではなく、動物にもある。それは、動物の脳と行動を研究することから、明らかになりつつある。

これは、まあ、当たり前のこと。あるいは、直感的、経験的には、なんとなく分かっていることではあるのだが、サイエンスの方法論で明らかにしようとすると、かなり難しい。この回で出てきた、脳内内視鏡をつかって、脳の中のニューロンの活動を観察することが、簡単にできるようになったことで、脳の機能と、感情(といっていいだろうか)の関連性が、分かってきた。

少し触れてあるだけだったが、マウスの行動を、モーションキャプチャでとらえて、それをAIで深層学習させて、パターンを見つける……こういうことが、研究としてできるようになってきているということも、興味深い。これが、動物の個体識別ができるようになれば、野生で群れでいる動物について、その行動について、新しい観点から分析ができるだろう。いや、もうこういうこころみは、なされているだろうと思う。

人間の感情が脳の機能として説明できるとしても、しかし、人間には(人間にかぎらず動物でもそうだろうと思うが)それを、コントロールする、あるいは、それをどう表現するか、ということがある。強いていえば、それが、人間の社会性であり、文化であるということになる。文化が異なれば、感情の持ち方や、その表現の仕方が異なるということは、経験的には分かっていることである。こういうことを、人間のこととしてどう考えるかということは、これからの大きな課題ということになるだろう。

2025年9月26日記

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